2012年07月24日
触媒残存量12-07part1
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コモンレールに使えるか?
何時の年代のどのメーカーのものを指すのでしょうか?
相変わらず低レベルな会話が秋田にあります。
〇〇システムや××システムに合致する為には、どんな燃料性状が必要か?
ソンナ議論が出来る方は今の所、車メーカー含め出会っておりません。
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BDF製造におけるKOH(Kとしての)触媒残存量に関して検査機関からの速報がありました。
改造後に先の装置メーカーレシピで作って、加温静置保管を十数時間を経てから…。
反応追い込み前
24時間追い込み後
触媒吸着処理後
の3サンプルで実施。
ICP(EN14538)なる検査方法で行ったそうです。
結果は…
反応追い込み前………52mg/kg
24時間追い込み後……26mg/kg
触媒吸着処理後………8.9mg/kg
反応追い込み前の数値は少し低目と思います。
サンプリングした後に、採取ビン底に僅かにグリセリンが発生しています。
この部分を含めて検査しないといけませんが…。
明日以降検査機関に確認しましょう。
触媒吸着処理の後に樹脂ろ過、脱水、1μmフィルターろ過工程が在ります。
BDF完成=製品としてどうなのか?
今後検査いたしましょう。
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話を戻して、BDF洗浄廃液のBODの上昇の一因となる触媒残存。
廃油・メタノール・触媒において触媒の加える割合が多いほど顕著になる傾向があります。
一定以上はエマルジョン化を著しくします。
触媒残存量が増える為と云えます。
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過去に、車後付システムで電気でPMを集積したハニカムフィルターを焼くシステムが在りました。
BDF燃料中のKOH触媒残存が効果的にPMを処理する事に有利だとの事でした。
全体像として使えるか使えないか判断しないといけません。
数値化することで次への目標=ベクトルが定まります。
触媒量を下げるなら、もう一段、触媒吸着システムを組めばなんとか…。
その他の後工程で更に減少しているとは思いますが…。
予算が少ないのがタマニキズ。
今日はここまで。
2012年07月21日
改造第一段階12-07part2
成分表を観ると…
あれ?
曇りがある反応追い込み処理前サンプルと処理後に透明度が60cm以上のサンプルの成分変化が少なすぎ。
検査の為、加工途中のサンプル群の触媒除去をオーダーされていましたので、グリセリンで洗浄後、お湯で洗いました。
外乱要因ですが、イマイチ腑に落ちません。
キャリーオーバーを疑いたくなります。
共通して言えるのはトリグリセリドが0.09%以下の様子。
目標はクリア出来たと見て良いかも?
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35℃での曇りの原因は、モノグリセリドなどの高融点物質が多い場合、水分が残留する場合。
原料の真空加温脱水を徹底していますし、AV値は0.5〜1程度です。
曇りの原因が水分だったら笑えるね…。
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改造の主目的は、トリグリを限りなく減らす事。
改造前にはエステル含有率が98.31%だったものが改造後に98.59%と僅かにアップ。
トリグリは改造前0.70%のものが改造後0.09%にダウン。
とりあえず、第一段階の改造の目的は果たせたのかな?
(出来れば99%以上が欲しかったのですが…)
再度、サンプルを造ってデータを積み上げ、再現性が確保されているか吟味いたしましょう。
残留物がジグリ、モノグリだけならこの後の処理は比較的容易いかも?
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150L廃油に30Lメタノールと、1.88kgのKOHフレーク。
この配分割合は装置メーカーのレシピ。
次回は、レシピをいじります。チョピットネ!
2012年07月10日
改造第一段階12-07
秋田のような田舎の保険会社支社においてはBDFについての知識は皆無です。
本社に確認の上、PL保険への加入の可否についてお答え下さい。
M・S海上保険会社の担当者に言い含めます。
後日、
本社から「受けてくれるな」と云われました。
PL保険に加入する手法は在りませんか?
商工会議所の会員になれば…ETC.
会員になれるかどうかは判りません。
先人達が踏み荒らした影響が出ているのでしょう。
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改造の第一段階が済みました。
阪和化工機の傾斜タービンを組み込みます。
上下位置関係は、図面の示すとおりに…250mmピッチです。

当初から配管にスタティックミキサーを2段組み込んでいます。
タービン翼の羽下部に吐出ノズルを配し、更なるせん断効果を期待します。
ヒーターと温度センサーは2段の翼の間に配します。
2枚の翼の間にはスペーサーとして20A配管をセットネジを設けて噛ませます。
この辺までは製造現場の常識の範疇です。
秘密にするほどの事もありません。
反応釜で何処まで反応率を上げられるか?
トリグリを何処まで下げられるか?が課題です。
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すり鉢状になっていた液面は、防波管の邪魔板効果も手伝ってか、良さげです。
防波管はフロートセンサーを組み入れた際に悪い副作用が顔を出すかも知れません。

現状、気になる振動が…。
現状の槽の板厚は1.5mm。
芯だしを丁寧にやってみて改善しない様子なら、槽自体を作り直さなくてはならないかも?
回転数も以前よりは改善するも、未だ足りない気がします。
回転数を計測する測定器が欲しいのですが…。
高価なので二の足を踏みます。
0.2KW相当エアモーターから0.4KW防爆モーターに切り替えが必要かも?
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反応結果は…

攪拌終了後静置1時間程の槽内部。
下の翼までハッキリと見えますが…
以前と同じくらい?
以前より悪い?
欲しいのは〇〇論理・△△手法ではなく、ブレナイ良好な結果です。
明日、サンプリングしましょう。
2012年06月22日
いろいろ12-06part3

48時間で100cc位、72時間でも100cc位…
気がついたのは、廃グリセリンの粘度が変っている?
だんだんサラサラしてきているような…?
メタノールを真空蒸散させたらどんな変化が在るだろう?
時間が在ればやって見たいです。
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廃油150Lに対し、出てきたBDFは…
およそ148L?


廃油150Lは、液温がBDFより高目です。
BDFは未だ、かなり、メタノール臭いです。
BDF容器のドラムの補強の為の胴の膨らみ分(2段分)の容積は組み込んでいません。
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廃油を800L/月、供給いただける?
AVを確認しましょう。

不景気のご時勢にこれは立派と思います。
反応槽のエステル変換率がアップするまでは、悪い油は使えません。
(製造時間を短縮の為)
トリグリセリドがゼロになる反応釜なら、ワンパスで終わるはず。
今度、ゆとりが出来たら試してみたいですね。
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ロシナンテ号の排気ガスは、心地よいテンプラ臭。
本日、ツライBDF排気ガスに合いました。
10M以上離れていても、鼻に喉に、目にキツイ。
建物内部に入れないでしょう?
「人が退避しますので、大丈夫です」
臭気に敏感な私も、納得しました。
2012年06月21日
いろいろ12-06part2
昨日から24時間後合計48時間処理した装置から新たに出てきたグリセリンを昨日からの容器に受けます。
100cc位増えたかな?
訳在って明日まで循環処理します。
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ようやく廃油加熱槽が常識を得ました。
ヒーター最上面よりおよそ20mm上。
温度センサー位置として常識範囲です。
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ようやく届いた阪和化工機の傾斜タービン。
翼径/槽径で1/2を超えます。
0.2KWの為の、傾斜角35度なのかな?
結果(トリグリセリド量ゼロ)が伴わなければ酷評いたしましょう。
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フルタンクからハーフタンクを過ぎたロシナンテ号。
走行距離は、新記録を予感させます。
1000km超えるか否か?
今後が楽しみです。
2012年06月19日
良い反応とは?12-06part2
やはり気のせいでした。
35℃で静置した反応槽は…
オモイッキリ曇っています。
トリグリセリドがジ・モノグリセリドに反応遷移して、35℃で析出して見えたのか、35℃の温度で溶解限界を超えてジ・モノグリセリドが析出して見えたのか?
どちらにしても、反応率が低くてそのままでは、洗っても何をしても、問題ありです。
特許出願中の装置を用いると、同じ35℃で以下の様子。
過去に、同様の曇る症状の反応釜について相談というか自慢というか連絡が在りました。
この反応釜を認めろ(=誉めろ?)という趣旨でしたが…。
クソ釜はクソでしか在りません。
かの方は今は天国で勉強中と思います。
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4L梅酒ビンに再度BDFを2L入れます。
今度は酸化防止剤無しで…洗ってみたいと思います。
COD、BODは今度はどうなるか?今からワクワクします。
気温は最低17℃→23℃から更に上昇中の10時過ぎ。
透明なのは当たり前。
透明度でうそをつきたい方は、液温を50℃位にすれば…透明でしょう(笑)
エステル含有率99.9%以上を目指しましょう。
応えは幾つもあります。
その一つが特許出願中の技術である事は確かです。
2012年06月18日
良い反応とは?12-06
2012年05月27日
反応槽の常識12-05part2
では、反応槽はどのような形が望ましいのか?
液面センサー(フロート式)と、温度センサーの攪拌翼とヒーターの位置関係の概略を示しましょう。
図が粗末なのは、ゴメンシテネ?
反応槽 教材.pdf
多くは、攪拌反応→静置沈殿まで同一槽で行いますので、この形にしてみました。
フロートセンサーは、攪拌中の液の変化に大きく作用されない為の防波管を設けます。
フロートセンサーは空焚き防止、過剰送液防止の為。
防波管は邪魔板的な役目も弱いながら期待できるでしょう。
攪拌翼はタービン翼のつもり。(パドル翼での良い結果が聞こえない為)
槽中心からずらした(偏心させた)位置に配します。
ヒーターは攪拌翼の直ぐ上に配します。(安全な位置)
静置沈殿を兼ねる場合、廃グリセリン液面の直ぐ上辺りが良い様に思います。
温度センサーは廃油加熱槽で解説しましたね?
あくまで、一般常識の中の一例であり、問題の無い範囲で様々な答があって良いと思います。
求める結果は最低限トリグリを完全に反応させる事。
ジグリ・モノグリなら、特許出願ユニットでの処理も容易です。
2012年05月25日
廃油加熱槽12-05part2
本日は、あちらこちらからの連絡と、コチラからの相談と…。
情報交換に多忙でした。
結果、
検査機関に無水BDFをわざと洗った洗浄廃液のBOD、CODの評価いただけること。
攪拌器メーカーから知恵をいただける気配がある事。
の朗報を得ました。
悪い知らせは、
製造現場の知恵を持った設計・加工の会社に特許出願ユニットの廉価版を製作いただけないこと。
腕の良い、知恵のある加工メーカーについて、企業活性化センターに聞いて見ましょう。
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廃油加熱槽の一つの応えを以って、解説したいと思います。
廃油加熱槽 教材.pdf
ヒヤミコギなので、ラフなのはゴメンシテネ?
アクマデ一般常識レベルの話です。
ヒーターは槽の底に配し、高さ方向に少し高い位置で尚且つヒーター真上を避けた位置に温度センサーを配します。
絶対やってはいけない作業は、回収してきた廃油を、ろ過もせずにドボドボ投入する事。
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空焚き防止に液面センサー(一例としてフロートセンサー)を設ける。
センサーを上下2個にした理由は、反応単位を量る機能や、過剰投入(槽からあふれるなどの)防止の目的の為。
応えは無数に在り、選択の幅があります。
関係各機関と協議して、決定してゆくことが、大事と考えます。
2012年05月24日
反応槽の常識12-05part1
反応槽に関してあまり議論されてこなかった事もあります。
反応直後のME変換率についても、触れる装置メーカーや研究所も無かった様に思います。
結果、FAME規格を満足することが、あたかも後工程が重要とか、水洗が重要とか…嘯かれます。
ME含有率93.5%をどう思うか?
反応槽での出来の悪さの後、樹脂ろ過のみの後処理だから、クソBDFのままでしょうネ。
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本日、装置メーカー担当者を怒らせました。
ハ〇〇の傾斜タービン翼が欲しいと言ったんです。
(攪拌器メーカーが)ゴチャゴチャ言うから、(自分で傾斜タービンを)造ったんだ。
これは傾斜タービンとは言えません。
(むっとされて…)
じゃぁ買う!!
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槽径対翼径が10:8くらい?
敢えて命名するなら、多翼型パドル翼カナ?(こんなの常識じゃ在り得ません)
結果が伴えばこれもアリですが、結果は以前見せた(5時間後の)透視度です。
攪拌中の液面は…
見事な すり鉢状になり、槽からあふれ出していました。
液がメリーゴーランド状になり、分子を馬に例えれば、規則正しく回っているだけ。
欲しいぶつかり=衝突は少なく反応には縁遠いです。
原因は、攪拌の常識を知らない事。
ダメな部分は…
攪拌翼がでかすぎる(でかけりゃいいのか?)
回転翼中心が槽中心と一緒(2槽式洗濯機を勉強しろヨ!)
邪魔板などが無い。(同上)
ETC.ETC. …
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やっていること、結果全てで、ど素人と言えます。
会長に預けた攪拌に関する資料を見ていない?
一体誰に見せているのか?
来週、回収いたしましょう。
2012年05月23日
ポンプが壊れた12-05part1
2012年05月21日
廃油加熱槽12-05part1
反面教師の廃油加熱槽。
今回は欠点の列挙を行い、次回に回答の一例を示して行きたいと思います。
ヒーターが下部に位置する事は〇。
ヒーターが左右に在るのは、伝熱面積を稼ぐ為に、槽径に近い長さになった為、片方に並行して並べられない事が理由です。
でも…温度センサーがネ…異常に高い位置にある。
液体が、対流で温まるとしたら、温度センサーより下の部分は、冷たいまま…。
温度センサーとヒーターの距離を高さ方向で大きく取る必要性は皆無で、いらぬリスクが膨らみます。
********
温度センサーは、2本入ったものを支給いたしましたが…。
コレだけでは、安全対策は不十分。
空焚き防止機能が無い
反応単位の容量=液面位置で供給を停める機能も無い。
一番怖いパターンは、温度センサーのみ露出する液面で廃油がある事。
ヒーターにより廃油が温まるが、温度センサーは感知出来ません。
ヒーターが常時ON状態になります。
異常加熱による火災が心配です。
人はミスするもの、形あるものは、いつか壊れるもの。
液は漏洩するものとして考えねばなりません。
気配りの足りないS社のBDF装置では、多数の火災事故や爆発事故が起こっているそうです。
秋田でも過去にありました。
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ヒーターを槽最下部に置く場合、フライヤー内部のカス・異物を徹底除去していないとヒーターの寿命が短くなります。
ヒーター被覆部にカスがこびりつき、スケールとなって、熱が伝わり難くなります。
2012年05月20日
触媒&メタノール攪拌12-05part2
ソレは後でイジルとして…。
触媒&メタノール攪拌槽のその他の欠点は?
槽中心と攪拌の軸中心が同じである事と、底部の吸液穴が同軸にある事。
吸液穴に目の細かい金網などがあれば致命的ではないです。
いくら外周部分にKOHフレークを投入したとして、攪拌の液の渦で段々中心に集まりだします。
中心に集まると、溶けるスピードが遅くなったり、溶解熱が一部に集中したりと好ましくありません。
金網がないと、固体KOHが穴の中に詰り更なる問題が…。
底部がフラットな場合、液の残留も多少は起きます。
私なら、穴に金網を貼り付け、容器底の端にその穴を設けて、少し容器を傾けて穴位置が最低になる様にします。
メタノールの動粘度なら、1〜2%の傾斜で充分でしょう。
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攪拌翼の軸中心を、槽中心からずらしたり、邪魔板を設けたり…。
工夫=応えは幾通りもあります。
攪拌器ではなく、液送ポンプの利用もアリと思います。
最初の出会いからもう5年?
今現在での素人レベルの設計では、…掛ける言葉も在りません。
2012年05月18日
触媒&メタノール攪拌12-05part1
コレを元に少し解説いたしましょう。

メタノールを30L入れます。
液温は15℃位。

攪拌翼の高さは高目。
24Lでようやく隠れる?
廃油100L単位の反応には使えない。
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KOHフレークをおよそ1.88kg入れ、攪拌すると…
泡がフレークから出ます。
直ぐに容器内部にモヤがかかります。

メタノール蒸気と思います。
気をつけながら、写真に取ります。
(危険なので、良い子は真似しないで下さい。普段は蓋をします。)
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ユックリ溶かして解け切った時間は25分位。
温度を測ると45℃。

通常は蓋を閉めて行います。(安全に配慮)
メタノールの湯気は、上部にも達し、蓋内面には結露が観察できます。
ユックリと溶かさないと、溶解熱が容器を伝い外気へと逃げる事が追いつかず、液温が更にアップします。(蓋を開放していると、メタノール湯気も漏れ出します。)
その場合は、容器からメタノール蒸気があふれない様に構造や冷却システムなどの工夫が求められます。
攪拌翼の回転スピードをアップすると液温が上がり易い。
でも、軸の剛性を吟味しないと攪拌軸のヨジレが起きるのでご注意を!
2012年05月17日
不燃・耐油ホース12-05
本日は、エア作動弁を中心に配管組み込み、ドレンコックにエルボを取り付けます。
水頭圧で液が飛び過ぎますので、エルボが必用と判断しました。
SUS20Aエルボ(メネジ)が690円?
SUS丸ニップルが160円?
鉄に比べれば、やはり高いです。
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本日のキーワードに「不燃 耐油ホース」が在りました。
防爆エリアに求められたものですが、ステンレスメッシュに覆われたフレキ・ホース(内部は金属蛇腹ホース)があります。
ユニオンジョイントのソレは、高価です。
15A=1Mのものは9800円(あくまで目安です。)とか?
販売店には標準長さのものが準備されます。
指定寸法にするには…割高になる場合も?
納期も掛るので事前に相談が必要です。
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ゴムホースで探すとそちらの方が更に高価だったりします。
不燃ではなく、難燃性という表現になると思います。
ゴム質に拘る必要が無ければ、フレキシブルホースとしては、金属製が宜しいかと思います。
2012年05月16日
バッグフィルター12-05

コレを選んだ理由は、小型ながら、バイス幅が大きく取れる事。
良い品が比較的安価で手に入ります。
良い品を作り続ければ…やがては一流企業になるでしょう。
過去においてモンキー・スパナではTOPが秀逸でした。
バックラッシ除去システムと目盛り付が在りながら、当時は格安でした。
TONEよりも安いかったし、ずっと使い勝手が良かった…。
今は、リーズナブルな値段に成りましたが…。
今はギスケに注目しています。
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バッグフィルターの使用条件が少し変った事と、中身の確認の為、念の為ドレンコックを設けます。

ボールバルブ、丸ニップル、チーズ、パッキンを準備して…。
職人の仕事をずっと観ていましたので、無器用な私でもナントカなります。
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60℃程に加温した油が10μmのバッグフィルターを簡単にスルーした事に万が一のトラブルの有無を確認します。


中身は全く破けていません。
静置沈殿は恐るべき効果と感心いたします。
予備に準備した5μmフィルターも問題なく使えるかも?
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固体異物を考える時、軽油以上の清浄性を確保している事が肝になります。
過去に数値化して魅せましたね?
仕上げ工程迄、一切のフィルタリング工程が無いS社の装置などのBDFの欠点の一つはココにあります。
欠点が1個で済まない事が難点です。
2012年05月08日
いろいろ12-05part1
2012年04月27日
真空の話12-04
真空ポンプの性能を観てください。
到達真空度が0.1Pa単位まで記載されていたら、こうなるはず?

写真は、真空タンク空の状態で真空配管以外の各バルブは「閉」状態。
メーターを振り切ります。
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大切なのは、正常な状態を記録・記憶する事。
真空計の針の示す位置に△マークを付ける事が一般的ですが…。
BDF蒸留に用いる場合は神経を使います。
僅かな針の触れが「漏れ」を示します。
高温FAME蒸気に酸素が触れたら?
酸化劣化の危険大です。
気をつけましょう。
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それ以外に真空を使う意味?
水分蒸散をエステル反応温度帯で行う事に使います。
100℃以上→エステル反応温度の冷却が不要なことで時間短縮やエネルギー収支の悪化を防ぐ効果が期待できます。
2012年04月12日
何がしたいのか?12-04
様々なBDF製造プロセスとソレに向けた装置ユニットが販売されています。
意味が判って使っている方々は稀有です。
販売するメーカー営業さえ曖昧です。
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〇〇ろ過をどう捉えますか?
とあるユーザーの問いに答えます。
99点を0.5点上げる効果は期待できるでしょう。
粗末なBDFを及第点に導くものでは在りません。
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自分が作ったBDFの何が問題なのかを把握していない。
グリセリンを除去したいとか…
洗浄廃液を綺麗にしたいとか…
プロセス上の問題が解決しても、エステル変換率は蚊帳の外。
エステル変換率を幾つから幾つにアップしたいとか、高位に保持したいとか…
本質に迫る相談は少ないです。
本日の検索キーワードに{酸性白土}がありました。
酸性白土で何がしたいのか?
主たる目的が余り語られません。
用いる事による副作用は、燃料の流れ、燃料の燃焼、燃料の排気ガス処理に対してどういった症状を示すのか?
副作用を少なくする為の対処をどうしているのか?
焼成・成形?それとも後のフィルタリング?
目的と効果と副作用を考慮すれば、唯一無二の施策とは思えません。
応えは無数に存在します。
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100%FAMEを達成すれば、除去する不純物の種類も量も少ない。
蒸留BDF生産所より…
DPDの再生間隔が軽油に比較し延びました?
センサーの感度不具合によるものかも知れませんし…
使用条件を同一にして比較し、再現できるのなら福音でしょう。
200L?で130Lしか取れない事はエステル変換率と蒸留温度がカギです。
100%FAMEなら?
蒸留しても、歩留まりは大きく下がらないでしょう。
2012年01月25日
蒸留BDFの話12-01part1
混ぜてしまいました。
え?車に不具合が出るかも知れませんよ?
変色した蒸留BDFを透明BDFに混ぜてしまったとの事。
原因は真空リーク。
既にメタノール蒸気が観察できるくらいになっている様子。
希釈の度合いは2〜3倍程度カナ?
透明な問題のないサンプルを戴きたかったのに…
コレはコレで教材になりますのでヨシとしましょうか。
写真は変色BDFが混じった蒸留BDF。
AVチェックで確認すると…
AV1程度?
希釈前はAV2〜3ではと思われます。
酸化したBDFは噴射ノズルのツマリや、噴射ポンプの動作不良に繋がったり、燃料タンクが錆びたりと…
様々な要因になりかねません。
*******
異常を感じる事と同時に原因を特定する観察眼、不良品は捨てるという割り切りが必用です。
*******
蒸留装置に付いている真空ゲージではリークを検知できない様子。
関節(管継ぎ手)がやたら多い真空配管系…
差圧計を付けたらその部分もリーク要因になります。
透明でも少し焦げ臭いBDFはリークし始めた証拠。
日頃の五感を磨いて異常検知に努めましょう。