2016年07月10日

FAME精製のコツpart416-07-10

FAME精製において石鹸成分の反応に対する悪さを除外できれば、ソコソコまともなFAMEができます。
それでも尚、規格に対して逸脱するのは?
メタノール分、触媒成分、僅かなグリセリド類と廃グリセリンと云った所でしょうか?

ここから特許技術を用いて、僅かなグリセリド類をFAMEと廃グリセリンに変えながら、廃グリセリンと、触媒成分を低減させます。

キモは、水を使わず、廃グリセリンと、触媒成分を低減させる事。
*********
廃グリセリンには多量の触媒成分が偏在しています。
粗FAME中の触媒成分は、FAME1kg当りは幾らでしょう?
測定できている処は極僅か。

多いまま、水洗いすると、歩留り低下だけでなく、汚水のBODを著しく高めます。
水に溶けやすいグリセリン、メタノール、モノ・ジ・グリセリド類?
水と触媒とFAMEが反応して石鹸成分が大量に生まれ、乳濁状態の中に更にFAMEを巻き込みます。

多くの水洗い式BDF製造所は、規格逸脱だけでなく、汚水の問題も大きいです。
*******
無水のまま、規格逸脱物質を低減する方法は?
触媒成分、廃グリセリンは特許技術で可能です。
メタノール分、水分は加温・減圧分離で可能です。

加温前に酸化防止剤を入れるとより良いでしょう。
加温温度は、65℃未満のなるべく低目で…。

この場合のキモは復水器の熱交換がどれだけスムーズに行えるか?分離が行えるか?
性能が勝敗を分けます。


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2016年07月06日

FAME精製のコツpart3 16-07-06

BDFメーカーや研究所など、グリセリド類を多く残したまま酸洗浄したり…。
10%残油残留炭素分規格がクリアできない理由がココニ在ります。
グリセリド類より、反応しにくいトリ・グリセリド・オリゴマー。

究極のFAME精製では、トリ・ジ・モノ・グリセリドをグリセリンとFAMEへ…。
トコトン100%に向けて追い込みます。
**********
特許技術が、コレラを可能にします。
******
石鹸成分がBDF反応を阻害する事についての研究論文がありました。
AVの値が0→4と高くなるにつれ、反応が鈍くなります。
AVが高いほど、トリ・グリセリド・オリゴマー成分の割合が多くなる傾向が在ります。

AVが高いほど、トリ・グリセリド・オリゴマーが反応に参加しづらい傾向に在ります。
石鹸成分を除去して、再反応をすれば、グリセリド類などと一緒に処理できます。
*************
再反応に用いるメタノール量は…?
私の場合(廃油150L)に対し、3vol%程度です。

例えば…
1回目の反応に使用するメタノール&触媒をメタノール量として廃油量の2〜4vol%を削って、2回目に廻すとか…。
アレンジすれば、より良い結果が得られるでしょう。



posted by sasap- at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | BDF製造法上級編

2016年07月03日

FAME精製のコツpart2 16-07-03

廃油を処理する上で、前処理は欠かせません。
狭雑物が多過ぎるものは…向きません。
ある程度までは、フィルター処理などで除去可能です。

比重が廃油より重い固形物は遠心分離機でも可能です。
私が行ったのは、流しの三角コーナーのフィルター用不織布を利用し、第一段階の濾過です。
********
私が次に行ったのは脱水です。
55℃〜60℃に加温して、真空蒸散。
予算の都合で、冷却分離がイマイチに…。
チラーユニットと高効率な熱交換器が欲しかったですね…。
*********
脱水後に第二の濾過を行います。

第二の濾過はバッグフィルター(袋タイプ)で行います。
小麦粉狭雑物が多いと、2段目のフィルターは直ぐに詰まります。
目の細かさは10μmを用いました。
細かな固形物は静電浄油器で徹底的に行う事も可能です。

*********
反応槽に関して。
反応槽のプアさは、AV値が1未満とか…新油でないと思ったような結果が得られません。

攪拌フィンの技術者と会話しましたが…物足りなさをを感じました。
150Lのほどの容量で反応槽を造るなら、最低2段、槽径対攪拌翼径の比は教科書どおりで構わないと思います。
S社における貧弱さは…AV1未満でも10%残油残留炭素分の規格が満足できるかどうか怪しいものです。

反応槽の邪魔板はあったほうが良い。
モーターは…
攪拌フィンの技術者は0.2kWで良いとしましたが…0.4kWでも教科書どおりの回転数300rpm程度の確保が難しかった。
邪魔板をきちんとした上で、余裕を見て1kWは欲しい処です。
*********
反応条件は、諸説在ります。
それで、ある程度の結果が伴っていれば、良いでしょう。
10%残油残留炭素分の規格が満足出来ないときは、追加の反応を行う事で解決できそうです。

私が行ったのは、廃グリセリンと石鹸分を除去してからの追加反応。
僅かなメタノールと触媒で蒸留並みの値まで下げる事が出来ました。


 





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2016年07月02日

FAME精製のコツpart1 16-07-02

トリグリセリド・オリゴマーの多い廃油を使ってBDFを造った際に迷路に迷い込みました。
完成品の出来がイマイチに…。
特許装置で丁寧にグリセリド類を取り除こう(反応追い込み)としてもシブトク沸いてくるジグリやモノグリ。
前処理の水分除去がマズカッタ?
**********
廃油加熱温度を60℃から100℃に上げてみたりとか…。
真空ポンプを反応終了後のメタノールや水分除去に使わない為に、蒸発温度以上に加熱するとか…。

オイル封入真空ポンプは、メタノールを吸い込むと、オイルに溶け込み、更に水分までもが一緒に溶け込み、部品が錆びたり、偏磨耗を起こし壊れる。

出来損ないのBDFは、110℃以上の加熱でスラッジを発生させました。
*******
検査機関に分析を依頼すると、検査項目を全て足しても100%にならない。
不明成分は何?
検査機関からは、トリグリセリド・オリゴマーとメチルエステル(FAME)ダイマーに関する論文が紹介されました。
********
トリグリセリド・オリゴマーは揚げ物をする過程である程度発生します。
高温で揚げる、長時間加熱する行為は、トリグリセリド・オリゴマーを著しく増やします。

BDF(FAME)精製工程で水分蒸散の為、高温にする行為は間違いと云えます。
なるべく低温・短時間での真空蒸散が好ましい。
*********
トリグリセリド・オリゴマーは、全て反応させると、FAMEとFAMEのダイマーとグリセリンになります。
FAMEのダイマーはその量が多いと動粘度が増す様子。
低温ではモット顕著になるでしょう。
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原料廃油を吟味し、なるべくクタビレタ廃油を使わない工夫が求められます。
学校給食やら、蕎麦屋やら、社食など…AV2未満の廃油を使うとか…?
*******
クタビレタ廃油しかない場合…。
BDFの使用環境温度=動粘度の相関を観ながら、使用期間を決めるとか…。
工夫が必要です。
トリグリセリド・オリゴマーは全てFAMEとFAMEダイマーとグリセリンにする事は必須です。





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2016年07月01日

掘り下げてみましょうか?16-07-01

どういう風にカテゴライズしようか?
迷っています。
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投稿記事の中で人気の部分。
修正して精度を上げようか?
それとも、改訂版として精度を上げようか?
併せて素人でも判りやすくをテーマに…。
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皆様の税金を使った機関?の中で、BDFの精製を行う事、数年。
私財を投入しながら最近のモノで、昨年辺りにようやく達観できました。
今まで関わった全ての方々に感謝いたします。
********
動粘度を下げるレベルでのBDF品質議論は、穴だらけ。
多くのBDF製造装置メーカーや研究所は言い訳を理論武装する事に…。
かく云う小生も、求道者として、カツテその迷路に…。
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100%FAMEを目指すベクトルを失わずにいたことで、新境地に辿り着くことが出来ました。
蒸留操作を使わずに、10%残油残留炭素分を限りなくゼロへ…。
結果は、蒸留操作並みの数値を得ることが出来ました。

応えは?
反応をトコトン追い込む事。

未反応グリセリド類をメチルエステルへ。
脂肪酸グリセリド・オリゴマーは、グリセリンと、脂肪酸メチルエステル(FAME)・ダイマーとFAMEへ。

応えの詳細は、特許技術で粗BDFから石鹸分とグリセリンを分離除去。
少量のメタノール×KOH触媒で更に追い込み反応。
(メタノールが少量でも、阻害物が少ないので、反応は新油の様に進みます。)

更に特許技術で…副生成物を除去。
**********
秋田で成功者が現れないのは…この理を知らない方々が経営している事。
最近のディーゼル車のシステムとBDFの性質を体系付けて論ずる事が出来ない事。
ソレラが出来れば、BDFを使いこなす事はヤサシイ!
*********
100%BDFで冬を越すことは、材料由来の動粘度の問題や、燃料液体の凍結の問題が在ります。
凍結しないBDFでさえ、動粘度が低温時に軽油と大きく乖離してしまう事。
BDFに対し、最近のディーゼル車はイロイロ能力不足です。
******
BDFに対し…。
秋田の車ディーラー系整備士の知識のプアさ。
話してがっかりする場面も…。
地方の整備工場ではモット悲惨な状況です。








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2015年07月08日

検索キーワードから15-07-08

検索キーワードに「メタノールを増量するとBODが増える」がありました。
全てのBDF製造に共通する項目に、反応後の処理をする直前のBDFの状態を検査している生産所が少ないです。

反応後の粗BDF中にメタノールが多く残留すると直後の水洗での廃液でBODの数値が大きくなります。
改善する為には、洗いの前にメタノールを飛ばす(=蒸散させる)等が考えられますが、S社製の装置では、気化メタノールの蒸気での爆発・火災が懸念されます。

*********
粗BDF中に石鹸分が多いとエマルジョン化が懸念されます。
当然BODがの数値が跳ね上がります。

分離技術と、適正な中和処理が求められます。
*********
粗BDF中の廃グリセリンが多いと、エマルジョン化が懸念されます。
当然BODがの数値が跳ね上がります。

キチンと二液分離してから行う事が理想です。
********
クローズド水洗いシステムもアイディアとして在ります。
無水BDF製法に組み込む方式です。

廃グリセリンを極限まで分離。
触媒成分を特許技術で除去。
メタノールは荒い分留。

その後、極希塩酸溶液中に送る。
この希塩酸溶液を光触媒システムで有機物を分解、PH調整して再循環…ETC.

試したい方は、実費(掛る製造費・運送費などの諸経費)のみでOK。
(但し、得られた検査データはコチラにもイタダキマス)

興味が在る方、HPのメールに連絡下さいわーい(嬉しい顔)
でわ、でわ…zzzz

posted by sasap- at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BDF製造法上級編

2014年03月14日

10%残油残留炭素分の話14-03-14

10%残油残留炭素分だけが規格に入りません。
良く聴く言葉です。

BDFの中の何かが(規格に)引っ掛かる。
ご参照;
http://akita-inaho.sakura.ne.jp/kensa-data/zanryu-tanso-kensa13-03.pdf
1次反応では、1.45%のものが、反応追い込み装置を応用した場合、0.02%にまで改善。
反応を追い込み、極めれば、10%残油残留炭素分は怖くない…と云えるかも?
************
2段反応でS社の装置でも規格内に?
2段目の際は、前処理としてグリセリンを出来るだけ除去した方が良いと思います。
ともあれ、結果として、常に規格内であれば、OKです。

反応追い込み装置にはグリセリン除去効果も在ります。
コレを利用すると…
150L単位の1次反応後において
(メタノール1LとKOHフレーク50g)の混入単位でも2次反応を改善できます。
***********
精製技術の高さは、原料廃油とBDFの中のトリグリセリドのオリゴマーの量の格差に観れるかも知れません。
BDF規格の中においては、10%残油残留炭素分の数値の低さが技術力を示すものなのかも?
簡易検査結果のみに固執するのは如何なものかな?


posted by sasap- at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | BDF製造法上級編

2014年01月26日

BDF製造の触媒量14-01

検索ワードに在りましたので…。
少し考察いたします。(少し酔っています)

エステル変換率を高率にする事のみを注視すると…。

触媒量は、乾式の場合、残留する触媒量を不問にすれば、ソコソコ多目に出来ます。

早目に制限されるのは…水洗いのエマルジョンの為?
この辺は、水洗いの専門家に聴いてください。

安全の為、気をつけなければいけないのは、混合する際のメタノール蒸気。
*********
短時間で、高温でメタノールに溶解する。
これで触媒によるメタノールの活性が高いと思います。
触媒とメタノールの比率でメタノール量を抑えられれば、コストに有利です。

容器を工夫すれば、触媒にメタノールを注入も可能でしょうが…極めて危険です。
防爆に対する配慮・作業者の安全への配慮など、専門家の知恵が求められます。
*********
エステル変換率を高率に…。
何を以ってソレを測るか?
エステル含有率?

元々に、トリグリセリドオリゴマー(油分子が複数くっついたモノ)が存在する原料廃油。
発生元・回収=都度バラツキが在ると思います。

10%残留炭素分?
原料廃油と、完成BDFとの差異を見れば明らかに成るのかも?
検査が高額で今後の課題です。
******
共通する課題がハッキリすれば、応えは他からナンボでも…。
そうしないのはナゼ?
顧客に隠して販売しているからでは?

依然、闇の中です。
********
常に如何なる原料廃油を用いても歩留り良く、100%FAMEに近似する。
そういった装置・製造方法が稀有なのは、事実です。
(実際には無いかもしれない)

そういう事実を踏まえれば、全て(装置・製法)は100%FAMEに導く為の道具です。
何を選択するのかは、選択者の志と、行動力次第です。

選択を間違えれば、早期(=低レベル)の妥協を余儀なくされます。


ずーっと以前からこの課題を抱えながらナイショにしてきた様子です。
100%BDFを求め様とすると、低AV値などに材料が吟味出来た筈。

適わなければ、アキラメという手段も在った筈。
*********




posted by sasap- at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | BDF製造法上級編

2013年09月02日

上手く行った?13-09

今回は味の素AVチェッカーで1.5〜2位の廃油を加温・真空脱水。
触媒の劣化が少なく良かったのかな?
反応直後はよく判りませんでした。
反応後13-09-01.jpg
翌日のグリセリン抜く前(24時間位)に確認すると…。
グリ抜き前13-09-02.jpg
大分澄んで来ています。
グリセリンを丁寧に抜くと…。
グリ抜き後13-09-02.jpg
念のため、簡易試薬で反応の様子を観ます。
簡易試薬13-09-02.jpg
底に油滴は確認できません。
マズマズの出来?

常にこのレベルの反応が維持できれば苦労は無いのですが…。
下ブレした際にどうするのか?
答えがないメーカー・研究所などが多い様子。
依然混沌が続きます。
*******
更に反応追い込み装置で、残った僅かな?グリセリド類をメチルエステルへ変化させます。
粗BDF中のグリセリンもトラップします。

短時間で粗末なものを造るのか、それとも時間を掛けてでも良いものを造るのか?
私は後者を選択します。

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2009年02月25日

閑話休題(時系列整理のツモリ)

かつて、連絡在った方々から、様々な話が聞けました。
 
BDF製法を無水にて開発し、発表までもう少し…?
ドンナ理があるのか、発表が楽しみです。
********
エステル置換反応において、阻害要因をドウ事前ケアしているのか?
していない場合は高反応率をドウ導く工夫があるのか?
 
この辺が、見所と思います。
**********
一般的な、アルカリ触媒技法には、アルカリーアルカリ技法や、酸ーアルカリ技法などが以前より紹介があります。
ご参照;http://journeytoforever.org/jp/biodiesel_aleks.html
ご参照;http://journeytoforever.org/jp/biodiesel_aleksnew.html
********
酸-アルカリ技法の…酸を液体から固体へ…?
その辺が、イオン交換樹脂を用いた前処理としての有効性を示唆します。
更なる工夫をするとしたら、…。
 
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posted by sasap- at 09:42| Comment(0) | TrackBack(0) | BDF製造法上級編

2009年02月08日

BDFにおけるイオン交換樹脂の用い方 part5

イオン交換樹脂の用い方を特許文献から確認しましょう。
他にもあると思いますが、以下のように整理して見ます。
Ion exchange resin.pdf
 
他に文献あったらご紹介ください。
***********
1.イオン交換樹脂の用い方に共通することは、樹脂をアルコールで湿潤させていない点が気になります。
2.攪拌・通液する際、油脂とアルコールを混合している部分も共通しています。
 
2項と、カチオン交換樹脂の利用の部分でレバチットのグリセリン吸着利用法が抵触する可能性が…。
素人考えなので、専門家(特許裁判弁護士など)の判断が必要でしょう。
*************
FAME100%を目指しながら、果たして達成出来たのかが読みきれません。
タブン無理でしょう。
 
 ただし、要素技術としては、ポテンシャルはやや高いです。
*********
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posted by sasap- at 08:55| Comment(0) | TrackBack(0) | BDF製造法上級編

2009年01月29日

理を学ぶ

様々な食油用油脂の前処理があります。
大事なのは、何を結果として望み、どんな手法をとっているか?
ここに着眼すると、その中に理を見つけることが出来ます。(訓練が必要でしょうが…)
***********
食用油脂会社にも前処理の紹介がされています。
かなり省略されていますので、理を見つけるのは、少し難しいかもしれません。
ご参照;http://www.j-oil.com/qa/common_qa.html#qa01_1
     http://www.nisshin-oillio.com/q_a/2_q1.shtml
*********
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posted by sasap- at 08:36| Comment(2) | TrackBack(0) | BDF製造法上級編

2009年01月21日

AV値とBDF(FAME)

廃油には遊離脂肪酸が多くなるからメチルエステル(ME)変換率が悪い…?
昨今のBDFの品質悪化は、しょうがない?
そんな言い訳がましい事を私に言われても…。
そんな方は、ヤトロファやパームでBDF製造する際も、言い訳が付きまといそうですね?
************
既に、解決技法は二つ紹介いたしました。
アレンジ・組み合わせによる、徹底除去も可能でしょう…
************
特許公開中案件なので、…暫くは、様子見が続くのかな?
グリセリン洗浄法技術は今年8月頃が審査請求申請期限…。
*************
イオン交換樹脂による遊離脂肪酸のME化によるAV値改善…
出願番号;特願2006-174998
以前紹介いたしましたが…
 
実は、それ以前にも似たような出願があったような?
東北大学大学院工学研究科でしたでしょうか?
特許出願2004-292212
BDF製造に係るイオン交換樹脂を用いたBDF製造実験に関する事がマスコミ各社への連絡としてあったようです。
学会における口頭発表は2004年10月…?
近況についての調査は…進んでいませんが…。
どなたか情報ありましたら、連絡ください。
***********
東北大学大学院工学研究科では、樹脂の再生に関する特許も出願しているようです。
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posted by sasap- at 08:30| Comment(4) | TrackBack(0) | BDF製造法上級編

2009年01月11日

反応を考える part10(攪拌を考えるW)

流動点降下剤の用い方について、記載したいと思いますが…。
FAMEに近似するBDF品質、若しくはFAME規格満足が必用です。
今少し、前置きとしてお付き合いください。
今回の記載は、BDF系研究所、BDFメーカーの技術指導力の無さに老婆心を抱いた所以です。
*******
前置きは一緒ですが、今回は全てのメーカー&サイト、研究所を斬ります。

化学反応を体系付けるのは…。
正直苦手です…思考回路が機械屋なもので…。
 
市場にある、一般的な、アルカリ触媒製造方法について考察しましょう。
 反応のパラメータとして用いられているものは?
 
1.各種材料の(重量又は容量)比率
2.原料廃油のAV値等(他POVとか?)
3.原料廃油の残留水分
4.原料廃油のその他の雑介物
5.温度
6.撹拌・混合
7.時間

**********
今回も6項を考察します。

*********
時間軸で…。

200L反応釜を以って、1000L/日(1シフト=9時間)以上の生産力ラインの紹介もして見たいと思います。
某全国展開大手スーパー幹部に数年前に紹介した時と大して変わりはありませんが…。
FAME生産前提ですので…。
受け取る側の資質で…、金剛の価値にもなり、単なる紙くずにもなる…。
 
このブログをご覧になっている方にも言えます。
BDF生産技術において汲むべきところがない?と感じたなら読まなくて結構!時間の無駄です黒ハート
*********
今回紹介する攪拌技術は…
******
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posted by sasap- at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | BDF製造法上級編

2009年01月09日

反応を考えるpart9(撹拌を考えるV)

流動点降下剤の検索数が以前にも増して増えたようなので…続編追加を決めました。 不況の中、原料AV値が悪くなる昨今、
出来の悪いBDFが増えています…そんなBDFには添加剤の効力もほとんどなし。
つまり、添加剤が効かないほど、出来が悪い…ってコト。
*********
前置きは一緒ですが、今回は全てのメーカー&サイト、研究所を斬ります。

化学反応を体系付けるのは…。
正直苦手です…思考回路が機械屋なもので…。
 
市場にある、一般的な、アルカリ触媒製造方法について考察しましょう。
 反応のパラメータとして用いられているものは?
 
1.各種材料の(重量又は容量)比率
2.原料廃油のAV値等(他POVとか?)
3.原料廃油の残留水分
4.原料廃油のその他の雑介物
5.温度
6.撹拌・混合
7.時間

**********
どの研究所、BDF生産所も
FAMEが常に造れていない現状を踏まえ、今回も6項の撹拌について考えましょう。
適度にアルコールが入っていますので…。今日は 、サワリだけ…
**********
様々な攪拌器のメーカーがあります。
今までに、何らかのご縁があったのは…。
 あいうえお順で…。
 カンサイ、サタケ、シマザキ、タケウチ、ハンワ、ヘイシン…物覚えが良くありませんたらーっ(汗)

********
復習;E-TR-image.pdf

コレを踏まえて…。
攪拌器メーカーから更なる知恵を引き出すことが肝心。
どのBDF装置にもソレが見えません。
攪拌器メーカーにどういう攪拌(目的・イメージ)が欲しいのか?を伝えねば…。
つまり、凡人が伝えてもFAMEへの道は開けず、攪拌器メーカーは知恵の出しようがありません。
*******
こんな反応釜は門外漢
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posted by sasap- at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | BDF製造法上級編

2009年01月07日

BDFにおけるイオン交換樹脂の用い方 part4

イオン交換樹脂を、アルカリ触媒の吸着剤として用いる?
水素ベースでないと、置換して終わりでしょう?
 
吸着イオン(水酸化物)→放出イオン(水酸化物)として
KOH→NaOH、 CaOH→NaOH又はKOH, etc.
 
水素ベースでは水が発生して、残留アルカリ触媒とMEとが反応して石鹸となって…、
イオン交換樹脂表面を覆い、効果が直ぐに薄れます。
この辺をブレイク・スルーできない限り…使えません。
 
イオン交換樹脂を用いた特許技法は現在公開中です。
特許庁HPの左上辺りの特許電子図書館から検索して見てください。
ご参照;http://www.ipdl.inpit.go.jp/homepg.ipdl
出願人;学校法人 同志社
出願番号;特願2006-174998
公開番号;特開2008-1856
********
このように、優れた技術は、あります。
扱う人間の技術センスが問われますが…。
特許技法をアレンジすれば…FAME製造が可能になります。
 
頭の硬い方がダメ出しをします。
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2008年12月30日

BDFにおけるイオン交換樹脂の用い方part3

LANXESS社のLEWATIT(レバチット)K2567はSO3-Naタイプ…以前記しました。
直ぐに忘れるので、ここに再度記して考察したいと思います。

 イオン交換樹脂の使用に関しては、その有効性はFAMEに近いBDFをFAMEにすることであると考えます。
FAMEから著しくかけ離れた粗悪なBDFは、トリグリセリドが多く残留すると、浸潤させたメタノールが反応であっという間に消費されるでしょう。
トリグリセリド1分子に対し、メタノール3分子が…。
さらに温度制御も50℃程度以上にしないと…いけないかも?
**********
Naベースのイオン交換樹脂は…KOH触媒=BDFには…初期において、不具合の発生が懸念されます。
私がチョイスするなら、Kベースのイオン交換樹脂を用いるか、メタノール浸潤作業時にKOH=メトキシドで前処理を試みます。
********
粗末なBDFには、その効果を得られるBDF量が少ない、つまり、何度も、浸潤作業(樹脂再生)を繰り返す必要性が出て来ます。
粗末なBDFでは更なる欠点が樹脂に発生するでしょう。
 続きを読む?
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2008年12月27日

BDFにおけるイオン交換樹脂の用い方part2

LANXESS社のLEWATIT(レバチット)K2567はSO3-Naタイプ…以前記しました。
直ぐに忘れるので、ここに再度記して考察したいと思います。

 反応釜の後にイオン交換樹脂を用いる理由は…。
エステル交換を更に高率に導くための補助的役割…が本音の部分。
***********
アンバーリストを用いたBDF前処理実験での手応えは…充分なもの。
常温における反応スピードに…その量に…特許権抵触回避は…、いらぬエネルギーを使うのかも知りません。
************
カノ会社の言い分=グリセリン吸着?
何PPMを?何PPMへ?
他の手立ては、ナンボもあります。
なにも、高価な樹脂を使わずとも…デス。
**********続きを読む?
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2008年12月26日

BDFにおけるイオン交換樹脂の用い方 part1

LANXESS社のLEWATIT(レバチット)K2567はSO3-Naタイプ…以前記しました。
直ぐに忘れるので、ここに再度記して考察したいと思います。
 
最近手に入り難くなった?
BDFプロセスに、イオン交換樹脂を用いるのは、イオン交換樹脂に精通したからなのでしょう?
かの営業の最近の言い分だそうです。
LANXESS社の営業の当初の入れ込み具合が180度転換したような?
日本の特許権抵触の可能性を認識した為のものと推測します。
************
メタノールで十分な洗浄を…(=メタノールによる十分な浸潤→膨潤)この部分だけが既存特許との相違部分(=より秀でた部分)ではないでしょうか?
それ以外は、反応直後の、残留トリグリセリド(ヘタレな反応釜ゆえ)と反応に参加できない残留メタノール…。
この部分が、抵触することになろうかと思います。(全ては特許裁判の判断が絶対です)
(残留モノ・ジグリセリドだけだと言い逃れが出来たのかも…?)
日本の技術レベルを見透かしての、営業戦略の方向転換と思われます。
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特許権に抵触する事実確認は…BDF製造所経営者の責任です。
知らなかったでは済まされない(=技術の盗人呼ばわりも有り得ます)
 
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posted by sasap- at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | BDF製造法上級編

2008年11月28日

失敗のための実験?

笹村が提唱する××技法は駄目だった?
その方は、気をつける点(欠点・注意点の回避など)をどの様に工夫・知恵を出されたのか?
 
現時点での提唱技法は市場に既存するメチルエステル変換率の甘い(FAMEと呼べない)BDF装置への融合可能なものとして発信しました。
廃グリセリン中和技法は、油中の石鹸分までグリセリンに吸着・除去させなければ、効力は半分以下です。
吸着・除去させる工夫・知恵は在りましたか?
 
イオン交換樹脂を用いた遊離脂肪酸のメチルエステル化は、溶解スルホン化物を事前に除去することが一つ。
もう一つは効力が落ちてきたことを、察知する機構(意外と簡単ですが…)
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posted by sasap- at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | BDF製造法上級編