2013年02月02日

実験失敗?13-01part2

除雪がシンドイ。
本日、近所の奥様が、除雪車にぶつかり、怪我をしました。
路の両脇が雪の壁になる。
(雪)道の真ん中に出したら、持っていくよ!
除雪担当者の親切心が、仇となる?
除雪車の周りで人が作業する場面など、危険回避の見地からは、あってはならない。
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写真は―13℃雰囲気で冷やして液温―10.2℃。
-10.2℃13-01-28.jpg
―11℃雰囲気で液温―7.9℃まで…
ドラム缶採取サンプル瓶に入っていた温度測定子を真ん中の瓶へ。
扉を開けたせいか、液温が―7.6℃に…。
ソレゾレの瓶を傾け、液体である事を確認して扉を閉める。
そこから―13℃の雰囲気に設定し、およそ30分後の様子が―10.2℃。
*********
瓶を傾けると、結晶肥大があれば、瓶の壁面にへばりつき、観察が出来るのですが…。
上記の写真からは窺えません。
******
瓶を傾け、液体である事を確認します。
予定より1時間オーバーしていましたので、取り出しで瓶が割れないように―5℃雰囲気にします。
上がり-6.6℃ 13-01-28.jpg
液温が―6.6℃まで上がっても、右側瓶壁面には大粒の粒子が…。
現在使用しているBDFは液温―8℃位までは使えそうだが、―10℃に達すれば、少し温めた位では使えない。
そんな事が云えると思います。
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2013年01月31日

実験失敗?13-01

ツルッ…アッ!
温度計を床に落としてしまいました。
壊れた温度計13-01.jpg
中の液が飛んでいます。
写真で、経過を魅せるつもりでしたが、今回は割愛します。

デジタル温度計を借りての実験になりました。
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失敗がもう一つ。
5サンプルを一度に写真に撮る為、槽の真ん中付近に置きました。
背後の送風から考えれば、扉付近(前側)が風の通り道。

温度勾配が-0.1〜0.4℃/5分と遅いです。
液温―8℃辺りから、設定雰囲気温度―13℃に設定しました。
-8.2℃.jpg
写真は―8.2℃。
前処理後に雪中貯蔵したサンプルは処理前の原液(写真左側)より4℃程低い温度で曇り始めます。
曇り点が改善されたBDFは、ポンプやフィルターの設備を用いれば7割は抽出できるでしょう。
*********
冷凍実験の中で、ユックリ冷やした実験になりました。
ユックリ冷えたのは、風の通り道からそれた事が大きいでしょう。

後は、酸化防止剤の添加。0.1W%強添加しています。
これが、どう作用しているか、不明です。
********
今回の実験の感想は…。
結晶の成長が遅い事。
温度勾配のせいなのか、酸化防止剤のせいなのか、今後も実験を積み重ねて行きたいです。

結晶の成長が遅い事がフィルター目詰まり点が高目なのに、不具合を生じない理由でしょう。
あとはロシナンテ号の構造かな?
燃料フィルターがエンジンルームにあります。
エンジンの輻射熱など、良い方向に作用する可能性があります。
日産バネットなどで、運転席後部に燃料フィルターが配置された場合と比べたら、優位と思います。

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2013年01月26日

なぜ、BDFが普及しないか?13-01

13時〜14時のアクセス数の多さに驚きました。
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今朝の地元新聞にて…

依然ME化率の低い、ME純度が低い、BDFが多いです。
知恵が無いから、知識の宝庫の大学を頼る。
否定はしませんが…。

方向性にブレが出ます。
大学は、論文の体系化(論文の本数)のベクトル。
企業のベクトルとは、イササカ異なります。
企業が求めるのは、1年中問題なく使えるBDF。
大学のセンセイは論文に仕立てること。
大学に企業が使える論文や特許が少ない理由がここに在ります。
(大学のセンセイに嫌われる事を書いちゃったかな? 笑)
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現存の有効技術で比較的実現しやすい高純度FAME(99.9%以上)はどうやって得られるか?
小生の特許出願技術で反応を追い込み、モノグリを低率にした後、蒸留技術を用いれば、モノグリが更に半分以下に出来、ジグリやトリグリを除去できる…(推定=二量体成分も除去!)

低レベルMEで1年中使えるBDFに仕立てる技術こそがホンモノです。
理論的には、オレイン酸ME融点の−19℃近傍と、リノール酸MEの−35℃近傍…だったかな?
リノレン酸MEならモット?

アルコールで適度に麻痺してますので、後で誤記を修正します。

ヒヤミコギなので、誰か造ってくれない?
天邪鬼は、当該理想BDFの1ユーザーで良いです。
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頼る大学のセンセイの元々の研究とは違っている場合も多いです。
元々の研究の研究費を補填する為にBDF研究を行っている…?
結果が出せないセンセイにはそんな眼差しが注がれます。
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事業主として…
自らBDFを使用しない経営者、会社は信用されません。
相談に訪れる方々に対し、云っている共通する言葉です。

小生の立場は、現状で、最良のBDFを造る技術を伝える・実践する事。
与えられた環境では、限度が在ります。


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観察実験13-01part2

観察実験13-01-24.jpg
-20℃以下にした後、2日ほど雪中貯蔵しました。

僅かに残るグリセリド類。
晶析分離を考えるに当り…
オレイン酸MEやリノール酸MEなどは、溶媒と考えた場合、適さないと云えないのか?
先人達の失敗から学びます。
A1〜Bサンプルは、動粘度調整溶媒をチョイスし、ある比率で混ぜています。
B,A1サンプルは25Vol%、A2サンプルは50Vol%。
処理前の原液は、エコプルーバー146、酸化防止剤を混ぜています。

Bの溶媒が残り少なかったので、50Vol%は出来ていません。

面白いのは、A2 50Vol%の晶析成分がA1 25Vol%より多い事。
MEの高い溶剤性が希薄化しているとは云えないか?
B溶剤での50Vol%についての吟味を今後チャンスが在れば行いたいと思います。

ME成分だけで、動粘度をコントロールしようと思っていた方も多かったのではないでしょうか?
純度を上げると低ME品と比較し、目詰まり点〜流動点では少し有意差は出るでしょうが、軽油とは大きな差になります。
30℃の動粘度と、極低温での動粘度を特3号・3号軽油に近似させる事。

コレが出来れば極低温でも使えます。
99.9%近傍の高純度FAMEなら容易に…出来る筈。
プアな反応槽・理論では小生の特許出願技術ではカバー仕切れないかも?

反応槽の攪拌回転数を300rpm以上を可能にアレンジ出来れば…。
予算に30万〜50万円掛る事がハードルです。
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Cサンプルは、全く別の意味での実験です。
ある程度の純度のMEを実用域で晶析分離をワンパスでOKにする為のアレンジを吟味する為です。
1手法は見えてきました。
今後実験してみたいと思います。
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2013年01月23日

放射冷却とBDF13-01

本日の朝は、大変でした。
澄み切った青空と凛とした空気。
顔が痛いです。
のドアが凍みて開きません。
両手を使ってナントカ開けます。
毛糸の手袋を履いた指が冷たさで痛いです。
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エンジンを掛ける前に外側の温度センサーの表示は…
−9.5℃!
昨日の速報通りの目詰まり点なら、車の始動は出来ません。
万が一エンジンが掛ったとしても、数分後には停まります。
キュル=ブォーン 一発始動揺れるハート
不安な様子は在りません。
(チェッ仕事をサボる口実が無くなったな…笑)
放射冷却13-01-23.jpg
写真はエンジンをかけた直後のもの。
写真を撮って間もなく−9.5℃になりました。

秋田市では−11℃を表示したとか…。
明日にはロシナンテ号のある町の代表地点の温度グラフを示しましょう。
追記;参照;気温変化13-01-23.pdf
(24日の地元新聞に23日はこの冬最低気温記録地点が8箇所もあったとか)

向かう途中の枯れススキが霜で化粧をして、朝日に輝きます。

一体何処(何度)まで大丈夫なの?
返却依頼した検査サンプルが到着したら、他のサンプルを入れて冷凍実験して観ましょう。

本日工業試験場に連絡しました。
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BDF100%で一年中使うという命題には今の所応えています。
BDF100%で、ダカールラリー完走?
ご参照;http://response.jp/article/2013/01/22/189293.html
峠の氷点下(だと思う)に、耐えられたのですね!
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2013年01月20日

観察実験13-01part1

サンプルを準備しました。
訳在って蓋の方に素性を書いています。
サンプル準備13-01.jpg
これを−22〜23℃に丸一日冷やします。
冷凍サンプル13-01-18.jpg
サラサラ度はA2、A1、B、Cの順番で、Cは原液を冷やしたものよりのっそり動きます。

posted by sasap- at 16:32| Comment(0) | TrackBack(0) | BDFの間違った常識?

2013年01月16日

いろいろ13-01part2

氷点下辺りで…
廃油が、以下の様相を示します。
廃油凍結13-01.jpg
片方はポリタンク半分くらいの廃油が白色化して凍ります。
もう片方は、満タン位入った廃油の下半分が同じように凍ります。
液体のみでなるべく造っています。
固体⇔液体の境目部分で、固体粒子が少し混ざるのは…今後の課題です。
********
軽油のみで走ったM社の29名乗りディーゼル車のバス。
DPF再生インジケーターの点滅と共に、エンジン異常インジケータが点灯。
M社バスのインパネ13-01.jpg
手動再生が効きません。
新車購入時から5年ほど経っています。
リース物件なので、BDFの使用が一切出来ません。
軽油のみの使用です。

3ヵ月毎の点検をリース会社がサボっていたが為?
(指定工場にリース会社からは、当該検査依頼は一度も無かった様子)
根本原因は、詳細を点検しないと明確にならないとか…。

システムを正しく知ること。
やらねばならぬ事、やってはならぬ事を知り、正しく実践する事。

万が一、BDFが一度でも使用されていたなら、この故障はBDFのせいにされていたでしょう。
秋田でBDFが普及しない土壌がココにもあります。

OBD(OBDUかも?)システムで何が判るか?
25日以降の調査に期待します。
公開できる範囲で追いかけて行きたいと思います。

OBD=オン・ボード・ダイアグノーシス
OBDUは2008年10月から当該システム装着が新型車に義務付けられる。

posted by sasap- at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | BDFの間違った常識?

2013年01月12日

BDF添加剤・天邪鬼=考13-01

本日も、朝から晩まで雪かきです。
予定の半分が出来たかな?
明日の呑み会は…昼過ぎから?
雪かきする時間が欲しいですね…。
*********
先日の呑み会の時刻まで時間が在ったので、ジュンク堂で立ち読み。
晶析に関する書物を観ても…ナンノコッチャ?
素人が汲み取れる部分は僅かです。
基礎の基礎の部分で…
観方、考え方を変えると、実験の価値在り?
来週には実験にコギツケタイデスネ…。
*******
BDFに僅か存在するグリセリド類。
規格では、モノグリセリド0.8%以下
       ジグリセリド0.2%以下
       トリグリセリド0.2%以下
かたや、添加剤の添加割合は…
エコプルーバー146においては、0.2〜0.45Vol%
エコプルーバー133においては0.05〜0.20Vol%
で効き目が現れます。
*******
添加剤の溶媒成分を観ると…
半分位は鉱油系溶媒で、残りは有効成分のアルキルメタクリレート系重合物。
133においては、溶剤成分が6〜7割とか…。
有効成分だけで考えてみると、0.05〜0.20×0.4〜0.3として…。
僅か0.015〜0.08Vol%で効く事に…。
(比重差は考慮していません)
*******
posted by sasap- at 21:37| Comment(2) | TrackBack(0) | BDFの間違った常識?

2013年01月05日

実験成果?13-01

実験を通して確認できた事が在ります。
廃油を回収する時点で、氷点近傍で凍っている油や、凍り始めた油を分別除去します。
ドラム缶で氷点近傍の廃油の液体=上澄みのみを吸い込み、メチルエステル反応させ…
特許出願技法で99%以上のエステル含有率に追い込みしたBDF。
エコプルーバー146を0.4Vol%前後含ませた上記BDFは−20℃で冷やしても未だ一部液体の様相を示します。
-20℃冷やす13-01.jpg
**********
脂肪酸成分を想像すると、オレイン酸、リノ−ル酸で8割を超える筈。
オレイン酸MEで−19℃程、リノール酸MEで−35℃程?の融点の筈。
なぜに、貴方のBDFは早々に流動性を失い固化するのか?
一つは、脂肪酸成分に飽和脂肪酸成分が多い事、もう一つはME化率が低い事。
パームオレインを含むサラダ油等の原料由来BDFは、氷点以上で固まる様子。

これを−20℃まで液体に維持する添加剤?在ったら紹介して下さい。
楽して良好な結果が得られればソレに越したことは無い(笑)
********
−20℃にした後に5℃近傍まで温めた様子。
晶析分離13-01.jpg
−2℃まで温めた様子。
晶析分離13-01-2.jpg
ビン底には5μm以上の粒子、白い液と透明な液の境以下には5μm以下の粒子。
これら粒子を全て除去すると、目詰まり点が下がります。
winterization操作を簡略しても、フィルタープレス装置などが量産には必要になります。

*******
−20℃以下の目詰まり点を簡単に得る手法は…。
99.9%以上のME化の世界に求めるか、他の手法に求めるか…?
汎用性を求めるなら、他の手法に求めたほうが良いのかも?

明日からは、他の手法を試して見ましょう。
**********
現時点での技術でも、二桁以上の低温性能は確保できるでしょうが…。
秋田市周辺地域ではこれで充分ですが、新たな課題は、オレイン酸ME融点以下のBDFを造る事。
秋田県北地域では必須の技術になります。
*********
考え方として天邪鬼な視点が在ります。
8割以上の-19℃程で液体のMEのみを抽出する事で、歩留り良好で低温性能バッチリなBDFになる筈です。
出来ない言訳より、達成の為の道程を吟味します。
確認したい物性が、未だ沢山在りますが…。
公表されていないのがタマニキズ。
試行錯誤が続きます。
*********
低温性能の話題について…
吟味すると、話題の中心が何処にあるかで、レベルが見えます。
他所の製品をインチキ・ウソツキ呼ばわりは…いただけませんね?(笑)
アプローチ手法により、失敗の理由が垣間見れます。
更に低温へのベクトルの中でのBDFのWinterization操作は低エステル含有率BDF製品では失敗します。








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2012年12月26日

BDF低温性能12-12part1

本日の朝の気温は−6℃位?
ロシナンテ号に設けた温度計の表示は、−5.8℃。
ondo-12-12-26.jpg
グローランプが消えてキュル=ブォーン一発始動。
********
なぜにエステル変換率の高率化を薦めるのか?
低温性能に有意差があるからです。
比較12-12-25.jpg
写真は再生前BDFと再生後BDF。
氷点前後の室内の窓際は−3℃位まで下がった可能性が…。
エステル変換率は過去に紹介しました。
グリセリドが多い再生前品は晶析?し始めています。
秋田市某所で−5〜6℃の本日は、両方晶析?しています。
写真のサンプルは流動点降下剤は使用していません。
**********
添加剤が効かない=ウソツキ、インチキ呼ばわりはエステル変換率の悪さから生じているのでは?
エステル含有率の高いBDF(=FAME)を体験・体感しているならば、ソレナリの効果を実感している筈。

エステル変換率が悪いBDFにも効果があるとされるアデカ・エコロイヤル=ホニャララは来シーズンからの販売とか…。
今シーズンは、エコプルーバ146で−20℃以下対応を操作してみましょう。
来年に続く…タブン…

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2012年12月25日

BDFの溶剤性12-12part2

現在、乾式BDF製法での流れ品は一体どのぐらいなのか?
蒸留BDFに目標を求めましたが…いささか不服でしたので、別の検査機関に当方の生産ロットから抜き出して送りました。

結果は…
混合アニリン点;−5.3℃

室間の有意差?
室間併行、室内併行について吟味できるほど資金に余裕が在りませんので…。
今後、様々なBDF生産所で検査され、公表されれば幸いです。

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2012年12月15日

BDFの溶剤性12-12

少々ショックを受けております。
来週には、検査機関からの見解も得られると思います。
出てきた混合アニリン点(U字管法)の結果では、
               蒸留サンプルB    蒸留サンプルM
混合アニリン点…………−8.6℃         ―8.3℃
湿式サンプルDでは−8.2℃
8年ほど前には、−17.℃〜11℃の値を記録していましたが…。
検査方法が、U字管法なのか、試験管法なのか、薄膜法なのかは不明です。
U字管法で軽油が幾つの値を示しているのか?
かつての検査では70℃近傍の値でした。
********
ガスクロ結果からは、
             蒸留サンプルB   蒸留サンプルM
トリグリセリド………検出不可        検出不可
ジグリセリド…………検出不可       検出不可
エステル二量体……検出不可       検出不可
モノグリセリド…………0.3%          0.5%
エステル含有率……99.7%         99.5%

結論から、今の処エステル二量体と混合アニリン点の相関は無いということになります。
*********
今回サンプリングした4点が全て−8℃台を示した事で、軽油に対しての数値ギャップが約80℃弱ある事に…。
混合アニリン点が低くなるにつれて、溶剤性が高まる傾向が在ります。
云える事は、BDFは軽油より溶剤性が高いリスクを持ちます。
一部では、今の処壊れていないから問題ない様な喧伝も在りますが…
笹子トンネル事故の様に壊れてから交換では遅いと思います。

ロシナンテ号は…平成7年車を平成14年に購入し、BDFを冬場も含みおよそ2年間入れ、その後一度、噴射ポンプ軸部シールを交換。
その後、6〜7年間冬場を除き、BDFを使用し、この間交換。
乗用車においては、タイミングベルト交換時に噴射ポンプのプーリーを外し、軸部シールを交換する事により、リーズナブルなリスク回避が出来ます。
*************
エステル二量体と溶剤性の評価は浸漬実験での評価になります。
一定温度にする器具が在りませんので、関係機関に相談してみましょう。

蒸留サンプルから覗えるのは、純度が高い事。
水洗い系でこの純度維持は難しいですね…。
残念なのが、モノグリセリドを引っ張っている事。
小生の反応追い込み装置を併用する事により、0.1%以下に出来るでしょう。
上手くいけばゼロに…。
100%FAMEの完成です(笑)


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2012年12月08日

BDF冬対策12-12part1

夏から秋に集め、貯蔵した廃油で造ったBDFを使用中。
中に米油やパームオレインを含んだ油が混じります。
率にすれば悪くても1割5分程度かな?
冷えた環境では、ドラム缶の底にザラザラ・ドロッとした感じのカスタードクリームに似た液が沈降し、分離できている…と信じたいのですが。
最近は、ポリタンクで回収してきた状態で、2日ほど置くと、固まってしまう油を別の容器に分別します。
湯煎で溶かして入れる作業は面倒くさいですが、車が冬序盤で止まる事を考えれば、やむを得ないかな?
*********
秋田市ならこの程度の冬対策で、ナントカ凌げるかも知れませんが…。県南・県北の更に寒い地域は更なる対策を求めます。
厳冬FAME タイプGを今月中に準備しましょう。
目標は200L位。
目詰まり点は―25℃以下をターゲットに…。
今後シリーズ化しそうな感じがします。

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2012年12月07日

怪情報の考察12-12

秋田において聞き及んだ怪情報について考察します。
今後シリーズ化しそうです。
********
今回は「BDFが混じるとエンジンオイルが固まる」です。
この背景にあるBDF使用者の方々の使用方法などを考察します。
噂の元になる車は、ドライサンプ方式のエンジンオイル循環を持っている事が事実(聞き取り)にあります。
ここからは二つ、三つの仮定が在って成り立つ方程式になります。

一つ目の仮定は、エンジンオイルの管理が杜撰である事。
オイル交換頻度がメーカー推奨より長い事。
一般貨物用に推奨された交換頻度に対しパッカー車や保冷車など走行以外のエンジン稼動が多い特殊車両にはもっと短期間頻度での交換が求められます。
新長期規制を受けたコモンレールエンジンにはDH-2のエンジンオイルグレードが求められるとか…。
勝手にグレードを下げて使ったりとか…が前提です。

コレラの車のエンジン内部はオイルの堆積物が纏わりつき、皮膜を作っています。
**********
二つ目の仮定は、噴射ノズルの目詰まり気味がある事。
噴射ノズルにおける、噴霧不良(ションベンタレ現象)がある。
霧状ではなく、液状に、筋状に噴射されたBDFがエンジンオイルに混ざる現象が前提になります。
コレは古い車、距離を走り込んでいる車に顕著に現れます。
****
比較的走行距離が短く、比較的新しい車で起きる場合には、三つ目の仮定が生まれます。
BDFのエステル変換率が粗末である事。
エンジンコールド時の燃焼不良によるカーボン堆積や、燃料の高温における変質(タール状物質)による噴射ノズル目詰まり。
エンジンの運転状態が好ましくない場合にも起こり得る可能性もあります。
******
コレラの仮定が在った事でエンジン内部の堆積皮膜がBDFにより溶け剥がれ、オイルパン底部に堆積します。
温まっていれば、ドロッしたタール状、冷えた状態ではアスファルトの様な塊。
これらが、エンジンオイルストレーナを目詰まらせる。
結果、ドライサンプのシステムが崩れ、エンジンが焼付く…と行った図式になります。
ウェットサンプでもストレーナーが目詰りを起こせば同様でしょう。

エンジンオイル管理の杜撰な車にはフラッシングは厳禁!?
同じような現象が、フラッシングで起こる場合が報告されています。

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2012年12月01日

サンプル届きました12-11part2

先月からの続きです。
ようやく90km先の処からサンプルが届きました。
蒸留サンプル12-12.jpg
これで、一度に検査機関に送付できます。
ガスクロが2サンプル。
混合アニリン点は、3サンプル。
月曜日に準備して発送しましょう。
********
以前のサンプルに色が着いていたのは、酸化防止剤のせいかも?
サンプル送付元より回答が寄せられました。
サンプル素性の詳細が判れば、データの精度も増します。
有難うございます。

今回のサンプルは横倒しのビンの底になった部分に白い結晶が…。
一部が輸送時の寒さで凍ったものと思います。
暖かい部屋に置くと直ぐに消えました。

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2012年11月29日

サンプル届きました12-11

およそ90km離れた処にお願いした蒸留サンプルは…未だ届いていません。
およそ650km?離れた処にお願いしたサンプルが本日届きました。
蒸留サンプル12-11-29.jpg
一昨日夜に頼んだのに…素早い対応有難うございます。
少し色づいている事が気になります。
*********
ガスクロによるジ・グリ=ピーク手前カーブの成分比率と混合アニリン点との相関を観る為のサンプルです。
溶剤性の低い(=混合アニリン点の温度が高い)BDFが出来る可能性を蒸留プロセスに求めてみます。
(FAME本来の混合アニリン点について示すことが主題です。)

検査機関の方との会話で、ジ・グリ=ピーク手前カーブは様々な処から依頼された様々なBDFサンプルの中にも観られるそうです。

仮説の域を出ませんが、AV値の高い廃油でアルカリ触媒量を多めにして造ったBDFは溶剤性が高い気がします。
多段階プロセスで抑える手法もありますが…。
高エステル化率を求める為には、当方の反応追い込み装置等の補助が必要でしょう。
*******
90km離れた処からのサンプルを日曜日まで待って、月曜日に発送して検査機関にお願いしたいと考えます。

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2012年11月15日

徒然なるままに12-11part1

ロシアンテ号の修理に同席し
設計はメンテナンスの事を考えていない?
あちらから、こちらから、邪魔な部分を取り外し。
解体から、修理完了まで、まる7時間。
********
とある車メーカーで数百万台のリコールとか
材質・強度の設計に関して
最早、安全率は1を下回る?
1円のコストダウンで、数百万。
100円のコストダウンなら、億単位!!
全ての部位で行われている感があります。

車の格付けにより品質を味付けしていた神の手は、限界を超え、悪魔の手に変化したのでは?
バブル期の悪しき慣習を払拭し、原点に回帰する必要が在るのではないのか?

理想の車とは何か?

従者の如く遣え、永く使える事、尚且つ安い(リーズナブルな)事。
心臓部に関しては、終までは壊れない。
資源・エネルギー・環境の未来を考えれば当たり前。
ソレが出来なければ、利益=現状維持(±0?以上?)で充分。

かつて日本メーカーを讃えたジャパン・アズ・ナンバーワン。
今は幻?

消費者の真のニーズを捉えて販売できた車メーカーは、海外、日本を問わずトップになるでしょう。
今、一番近いのはVWかな?
*******
軽自動車に置いても
国民全員が所有可能な車の位置づけから、最早乖離しています。

我慢する車=軽自動車、燃費が良い車=軽自動車は今は僅か。

軽自動車優遇税制や優遇保険料などを廃止して、環境に貢献出来る&安い車への優遇をするべきです。
売れ筋のトレンドを追いかけ過ぎて、2位に転落した車メーカーも本気で考える時期に来ているのでは?
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2012年11月07日

いろいろ12-11part1

今日は立冬とか…。
1ヶ月半ほど前に30℃以上の最高気温があったとは、思えないナ。

AV6の廃油での製造実験の余波で、今年の冬の準備を失念していました。
本日、エコプルーバーFL-146?FI-146(型式合ってる?)を注文いたしました。
届いたら、評価したいと思います。
(型式訂正11/29)

キャノーラ中心だと、―14℃の目詰まり点を記録した事があります。
時代は移り、米油や、パームオレインなどが多く在ります。
コレを踏まえて、安定的に低温特性を維持する手法について、量産実験を致しましょう。
面倒くさいのがヒヤミコギには重荷です。
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本日、愛車ロシナンテ号の点検をしたかったのですが、生憎の雨、雨、雨もうやだ〜(悲しい顔)
明日の晴れ間を狙って点検したいものです。

併せて、噴射ポンプの消耗・交換部品を一式注文と同時に、点検・メンテナンスの予約を入れましょう。
明日は大忙しかも?
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昨日届いた、触媒の苛性カリ(フレーク状&95.5%以上)。
紙袋を開けると、口を輪ゴムで縛ったビニル袋があります。
小さな水滴が輪ゴムの直ぐそばのビニル袋内側に見えました。
苛性カリが潮解したものでしょう。

ロットナンバーから製造年月は今年3月との事です。
製造されてから現在までの保管状況のトレーサビリティも重要です。
卸問屋〜販売店〜BDF工場
温湿度管理の徹底した場所に保管されてこそ安心出来ますが…
現実はこのような状況です。

結果、BDF精製において、エステル変換率が下ブレする要因になります。
メタノールへの溶解も時間が掛る事でしょう。
(溶解温度も低めになります)

具体的な対策は、反応追い込み装置のようなものが必用になります。
又は…
触媒の保管管理が保証されたモノを購入とか…。
(地域性もあり現実的には厳しいでしょうね)
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混合アニリン点について…
100%FAMEならどの辺りなのか?
以前は15℃前後を記録していたと思いましたが、蒸留BDFでは在りません。
蒸留BDFを造っている方にお願いしたいと思います。

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2012年10月30日

サンプル発送12-10

混合アニリン点の検査の為、検査機関にサンプル発送を行います。
10年ほど前に経験した、極度のゴムに対する侵蝕。
当時は、数値化する事で精一杯。
原因は不明でした。
ガスクロチャートが比較的安価で入手出来る環境になったことで、二量体の影響を吟味する事に至りました。

関係が無ければ、10年程前の出来事の原因は依然闇の中ということに。
関係が在れば、対策が求められます。
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様々な所からの問い合わせの中、二量体の量がカナリ多く発生するレシピもありました。
洗えば、カナリの石鹸の発生、エマルジョン化、歩留り低下が懸念されましたが…。

結果は1週間から10日位あとになりそう。
今から楽しみです。

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2012年10月18日

何の為に洗うか?12-10

湯洗を試そうかと思います。
でも、水の汚染が気になります。ETC.
乾式プロセスの方からの話。


何の為に?
エステル含有率を上げる為?
反応を止める為?
触媒成分を除去する為?

理由を聴こうにも、ハッキリした理由も無いようです。

洗う際の粗BDFの触媒や石鹸の含有量、メタノールの含有量などは一切把握していません。
当然エステル変換率も…。

(閉塞的なBDFトラブル脱出の為)タダなんとなく?
盲目的に湿式を選択した方々と同じ様子。

(エステル含有率など)検査した事無いでしょう?
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車両の自己管理も雑、エステル変換率が悪く、グリセリドが多い、残留触媒量・石鹸分が多いETC.
少し前のコモンレールディーゼルエンジンはデリケートです。

FAME100%に近似した上で、残る不純物を吟味する事。
乾式、湿式問わず、共通の理想ベクトルです。
このベクトルから逸脱するから車が壊れる。

当たり前が理解できない?
掛ける言葉も在りません。
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洗浄比較12-10-18.jpg
サンプルは、先にAV6アレンジレシピでBDFにしたものをお湯で洗ったもの。
左は、メタノールを計9L程、KOHを420g位入れ、攪拌したもの。
右は、上記のものからグリセリンを1L混ぜ、反応追い込み装置で18時間循環した後のもの。
右の下側の水の層は、とある湿式メーカーのススギ工程(1回目?2回目?)並みの透明度。

触媒は、粗BDF中に0.3%程度残った状態(左サンプル)と云えます。
右は、触媒を減らしたもの。
触媒を多く残して洗う事は、歩留り低下と共に禍根を残します。

現状を検査などで正しく捉え、次の一手を取捨選択してこそ、光が見えるでしょう。

posted by sasap- at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | BDFの間違った常識?