2016年12月22日

とあるBDFの動粘度-温度曲線16-12-22

動粘度のデータをグラフ化してみます。
BDFデータの一ページと捉えていただければ幸いです。

均質にする為の攪拌中に、サンプリングが出来れば良いのですが…。
ポリタンクからの移し変えのサンプリング。

森の中の木を観ているに過ぎません。
多くのBDFデータは、サンプリング状況が不明です。

推定するに、上澄み部分など、全体の一部をサンプリング。
偏在が否定できないので、全体(=森)から、一部(=木)を検査したに過ぎない。

木も集まれば、やがて林に、森になります。
各自の手持ちのデータを公開してこそ見えてくるものがあると思います。
***********
考察するに、動粘度は3号軽油の−10℃のソレに近い。
過去に耐寒BDFタイプGを造りましたが、近似します。
今回のモノは原料廃油にパームオレイン成分が多いとか…。

低温性能は期待できません。




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2016年12月21日

0℃の動粘度16-12-21

先の曇り点(−2℃)のBDFサンプルによる0℃の動粘度を測定しそこなった件で…。

別の検査機関にお願いしていました。

根拠は常温(又は室温)から、イキナリ0℃のアルコールバスに入れるのではなく、徐冷をすれば大丈夫なはず。

例えば、曇り点と同様の冷却勾配で冷やす。
冷蔵庫で徐冷し、0℃のアルコールバスへ…。

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今回は、冷蔵庫での徐冷の方法が簡単なので採用。
見事、動粘度を測定出来ました。

昨日、検査費用を振り込みましたので、郵送データは後日アップ予定です。
*******
知識で出来ない言い訳を繰り返した先の検査機関。
可能性を信じてトライしていただいた今回の検査機関。

技術力は同じ位あるだろうに…。

今後の活き方に通ずる教訓として捉えたいと思います。
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2016年11月26日

いろいろ16-11-26

朝の冷え方で、二代目ロシナンテ号の始動性が変わります。
5時頃の曇り空の中シメった雪を払います。
6時半頃には雲のない晴天を確認。
窓には、強い霜が降りています。
クキュキュキュ…。
あれ?
キュキュキュキュ…。
ヤバイ!!バッテリーが上がりそう。
燃料フィルターに巻きつけたコンビニ袋にお湯を入れ、ナントカ始動。
********
別の朝。
強く霜が降りていますが、ユックリと冷えた様子。

キュキュキュキュキュ…。
ブォーン!
掛りました。
冷え方が違うと始動性にも影響?
*******
検査機関から興味深い話が…。
曇り点が−2℃。

それでは0℃の動粘度が測れる筈?
ですが、動粘度を0℃で測定しようと冷却すると、白色の析出物が認められ測定できないとか。

オイオイ!曇り点と、かけ離れているじゃぁナイ?

杓子定規なのが引っ掛かります。
曇り点測定時の冷却温度勾配と同等にしたら、白色の析出物は無かったんじゃぁないの?

疑問は残ります。
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0℃の動粘度がない=画竜点睛を欠く検査データは後日。

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2016年09月27日

BDFの燃費について16-09-27

軽油とBDFの燃焼エネルギーについての比較で、重量比較が主流です。
燃費は、容量が単位となります。

BDFは軽油と比較して、同一重量なら、燃焼エネルギーが小さい。
だから燃費が悪い?

比重はBDFの方が若干大きいので…。
軽油と同等以上の燃費が期待されます。
*********
ここで、意地悪な解釈を…。

エステル変換率の低いBDFは比重が大きくなる傾向があります。
そうすると…。
粗悪なBDFほど燃費が良い?
実際には、動粘度や重合物など複雑に絡んできますが…。

粗悪なBDFはディーゼルシステムを支える補機類をダメにします。
燃料代をケチって(高い品質を求めない)高額な修理代を支払うのか?
BDFの普及が中々進まない理由はココに在るのかも知れません。

私なら、高品質BDFを使用して、軽油と同等程度の燃費で満足します。

この間、燃費についての会話をした際に、気付いた事をココに記します。






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2016年08月03日

BDF冬の時代?16-08-03

秋田市より県北部…ソンナに詳しくはありませんが…。
軽油において「オカモト」が一番安いような…?
この間、80円/L(78円台の看板も遠めに見えました)を示していた様子。

BDF事業の採算性を吟味すると、同一価格が限界かも?
事業を取り止める格好の理由になります。

秋田では、今後バタバタと…辞めてゆく所が増えるでしょう。
*******
継続は力なり…。
続けることが、次に繋がります。

品質向上など更なる成長を目指さないところは…。
ゾンビ状態ですね。



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2016年07月17日

FAMEと車のトラブル対策16-07-17

FAMEは軽油と違います。
車は軽油を前提に設計されています。

FAMEを使うとした場合、その差を認識しないといけません。
先ずは動粘度が違う事。
低温になればなるほど、軽油の動粘度と乖離します。

FAMEでも大丈夫なようにするには?
どんな工夫が?
*********
燃料フィルターの通液面積を倍に増やすとか…。
燃料ホースの材質をテフロン製にするとか、フッ素ゴム系にするとか…。
100%近い純度なら、この程度で済むのですが…。

スラッジを生む粗雑なFAMEだと、燃料フィルターの交換や、噴射ノズルの点検を余儀なくされます。
又、噴射ポンプ(サプライポンプ含む)の内部洗浄、又はOHが必要になる場合も…。

予兆を見逃すと…クローズドベンチレーターのフィルター交換や、DPFの交換を余儀なくされるかも…。

FAME規格項目の検査データを提示できない所は、チョット信用できません。
自分で確認するしか在りません。



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2016年07月12日

FAMEと車のトラブル16-07-12

FAMEによる燃料ラインのゴムの膨潤、弾性の低下、剛性の低下、ETC.
燃料ホースには負圧がかかります。
柔らか過ぎると、変形し、最悪、流路が潰れます。

燃料タンク内部のフィルターの目詰まり、燃料フィルターの目詰まりは負圧を増大させます。
動粘度が高いと更に負圧を増大させます。

急加速や、急な坂道の登板など。
負圧が増大します。
********
レール圧が設計値から低下=逸脱。
噴射圧も…。
噴霧の粒子が大きくなり不完全燃焼やら、筒内壁面に燃料が液体として付着するタイミングが生まれます。
エンジンオイルに燃料が混じる現象は、初期のDPF再生システムに限った事では在りません。
*******
不完全燃焼が起きれば、クローズドベンチレータが汚いスラッジ分をオイルパンへ…。
オイルの汚れが早まります。

不完全燃焼が起きれば、スート(煤)が多くなり、DPF再生頻度が短くなったり…。
**********
エンジンオイルに燃料が混じる現象は、他にも。
列型噴射ポンプの燃料流路とエンジンオイルとの境目のゴムシールがFAMEで劣化して、漏れ出す可能性が…。
似た構造のサプライポンプがあれば同様の可能性が…。
**********
コモンレール式ディーゼルエンジンの補器類は複雑・繊細でしかも高価です。
正しく理解し、適度な頻度での点検・補修などが必要です。

純度の低いFAMEは、噴射ノズルの目詰まりをも予感させます。
ションベンタレ現象が…。

又、サプライポンプ内部にスラッジが発生しやすくなります。
スラッジにより、エンジンが止まらない、フケナイ、掛らない、ETC.を引き起こします。

又、スラッジがフィルター類を詰まらせます。
*******
粗悪なFAMEが車のトラブルを引き起こします。
車のオーナーのメンテナンス管理が杜撰な為、車のトラブルを引き起こします。

全ては、傲慢さや無知からくるもの。
残念な限りです。


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2015年11月06日

最近のキーワードから15-11-06

キーワードに「コモンレール 洗浄」がありました。

BDFにおいては、10%残油残留炭素の値が高いと分解洗浄の必要性が出てきます。
高温・高圧で重合する高分子成分。
代表にトリグリセリドオリゴマーがあります。

リターンバルブやフローダンパなどのオリフィスを塞いだり、プレッシャリミッタやプレッシャセンサに不具合を生じたり…。
果ては噴射ノズルが詰まったり、サプライポンプの動作不良が出たり、ETC.ETC.…
*****
どうすれば良いか?
反応を更に高率に…。

トリグリセリドオリゴマーを脂肪酸メチルエステルと、脂肪酸メチルエステルダイマーとグリセリンに
…。グリセリド類は云うまでも在りません。

二段反応で更に追い込み可能な事が判っています。

反応を更に高率に導く事で、10%残油残留炭素の数値が小さくなる事が判っています。

知恵の無いものが難しい言葉遊びをします。

知識が混沌を生み、知恵が明瞭に解決します。
******
二段反応だと、水洗いが出来ないじゃぁないか?
なぜ?
石鹸分が多く出て、乳濁してしまう…ETC.

洗浄前BDFに残留する触媒成分を減らせばよい。

触媒吸着の特許技術があります。

頼らずとも、応えは無数にあるでしょう?
解決する知恵が無いんですね?(笑)


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2015年09月01日

閑話休題15-09

100kmを走る体力に自信が在りません。
炎天下の中の太陽光発電(メガソーラー)工事のせいかな?
内臓脂肪が落ちたのは嬉しいけど、筋肉量も落ちました。
あと、3週間〜4週間で…何処まで戻せるか?
あと2回完走できたら、100kmは引退予定です。
*********
規格に合致したBDFを使うと不具合に遭遇しません。
ある意味ツマラナイ事です。
「常に」BDF規格を満足!
これが出来れば、BDFの未来は明るいでしょう。
秋田では、暗い影が落ちています。
*******
10%残油残留炭素分だけが、「常に」をクリア出来ません。
なんと正直な…。
正直なBDF装置メーカーさんが選択したのは蒸留(分留)方式でした。
********
BDF蒸留(分留)方式は…
誰がやっても常に規格に合致するBDFが出来ます。
(装置のレベルによる例外はあります。)

高い歩留りは、期待できませんが…。
難しい論理は必用在りません。
********
触媒の劣化や、原料廃油の酸化劣化、水分、トリグリセリドオリゴマー、ETC.
1度の反応でBDF規格の全てを「常に」満足する事は困難です。
「タマに」出来る方々が難しい理論を持ちこんで言訳に使用します(笑)。
********
京都のように、2段階反応も解決の一手です。
コレをアレンジして…。
1段目の反応から、無水技術で廃グリセリンと石鹸分などを除去。
その後、2段目を実施すると…。
200L程度の反応なら、メタノール量や触媒量を抑えられます。
********
BDF規格は廃油を原料とする限り、更なる項目を追加する必要が在ります。
トリグリセリドオリゴマー残留量、メチルエステルダイマーなど。
安易に簡易検査項目に逃げ込んでいる限り、解決は不可能でしょうね(笑)。








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2015年08月19日

PTOとエンジンオイル交換15-08

昔は先輩から、エンジンオイルは走行距離に関係なく、1ヶ月に一度は交換するよう教えられたもんだ。
今では、誰も教えなくなった…ETC.

PTO(Power Take-off)付きのいわゆる走行以外のお仕事をする車のエンジンは走行以外でも高回転で回ります。
使用状況に合わせて、エンジンオイルやエレメントの交換は、早めに行うよう管理しなくてはいけません。
*********
排ガス規制の中、EGR(Exhaust Gas Recirculation=排気ガス再循環)の利用が多くなり、エンジンオイルへの負荷は大きくなってきています。
エンジンオイル規格(DH規格)に観るミネラル成分が昔に比べて制限されてきています。
このミネラル成分は不純物としてではなく、様々な添加剤の成分として存在しています。
その中で、SOF(Soluble Organic Fraction=可溶性有機成分)やSOOT(煤≒PM)などを溶かし込み、分散させ、尚且つ潤滑油としての性能を維持しなくてはなりません。
***********
ディーゼルエンジンは、(ガソリンエンジンに比べ)質実剛健でチョットやソットで壊れない。
こんなイメージが定着しています。
商用車のディーゼルでは100万km以上保つものもあったとか。
でも、それはエンジンオイル交換などの管理を適切に行った場合にのみ言えること。
今では、様々な補機やセンサーが増え、デリケートになってきています。
************
PTO付きの車の例を挙げて見ましょう。
パッカー車(ゴミ収集車)
ミキサー車
バキュームカー
ユニック(クレーン付き)車
保冷車
街でよく見かけるのはこんな所でしょうか。
*******
車メーカーが推奨する一般の商用車向けのオイル交換頻度よりドレぐらい早い交換が必要かは、PTOの使用頻度や、エンジンアイドリングの多さ(保冷車は庫内を冷やす、冷えた状況を保つ為12時間以上エンジンを停めないなど)により決めます。

長寿命を願いながら、エンジンオイル交換費用をケチル…。
BDFを使用する以前に、この辺に問題がありそうです。
軽油でも故障しやすいでしょうね…もうやだ〜(悲しい顔)




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2015年08月17日

BDFの購入15-08

燃料ゲージは、未だ1目盛減ったくらい。
時間が出来たので、本日BDFを購入に伺います。

車に貼ったシールとか、冬用BDFの製造の話とかETC.
担当者が定年になったら、(BDF事業を)辞めようと思っています。
あと、数年在りますが…。

実にもったいない。
確かに、ディーラーの知識不足によるメーカー保証が得られないこと。
BDF装置の構造が複雑、耐久性に問題があり、修理が高額になること。
いろいろ難題がありますが…。

品質的に理想のBDFを造りながら、継続できない方。
品質問題につまずきながら、継続している方。

あと少しの(多寡についての意見が分かれる処ですが…)お金が在れば、全て解決できるのに…。

秋田でBDFを普及させるのはナカナカ難しい様子です。


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2015年08月16日

BDF利用車の管理について15-08

主に自家用車としてのカテゴリーで採用されている排気ガス浄化システムについて。
EGR、DOC、DPF、SCR、LNT、ETC。

EGRシステムは今後、エンジン冷間時の改善のベクトルも併せ持つようになるでしょう。

NOx処理はマツダを別として、尿素SCRか、LNT(Lean NOx Trap=)か、費用対効果と完成度で…。
今後の方向性が決まると思います。

PM捕集のDPFは…。
再生(リジェネレーション)の仕方が、ポスト噴射による排気温度上昇を必要とすると、エンジンオイルに燃料が混じる事は今後も在りうるでしょう。
少し大型になると、専用の排気管内燃料噴射が出来るでしょうが…。

マツダを別とすると、ディーゼルエンジンの完成度としては、今の処VolvoやBMWが好きです。

********
BDFは溶剤性が高い。
これは、黎明期から言われてきた事であり、接するゴムホースやゴムシールなどの材質が取りざたされています。
エンジンオイルに燃料が混じるという事は、エンジンオイル循環路のスラッジ・スケールなどを溶かし剥がす事を考えなくてはいけません。

スラッジなどが多いと、エンジンオイル循環路で目詰まり、潤滑不良でエンジンが焼付くなどが懸念されます。

BDFを利用する前に、エンジンオイル循環路を専用装置などで綺麗にしましょう。

BDF使用中は、へヴィーコンディション(Heavy Condithion)でエンジンオイル交換を管理し、たまにフラッシングを行う事をお勧めいたします。

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2015年06月17日

全てが過ちの中?15-06-17

BDF精製においてメチルエステル化反応を100%に限りなく近づけなくてはいけません。

世にある、全てのBDF製法がこの点で間違っています。

一次反応で何処まで追い込んだのか?
検査をしてみたことがない?

反応オロソカなBDF(=クソBDF)は、洗ったってダメです。
*********
反応オロソカなBDFをFAME規格満足なBDFにするには、分留しかなさそうです。
但し、歩留りは期待できません。

反応を100%に近づけて、分留するとして…。
メチルエステル二量体を除去しようとした場合、歩留りはそんなに上がらないでしょう。

二量体を最低限度として許容するとして…。
一次・二次反応でジグリやトリグリを徹底的にゼロに追い込む。
トリグリのオリゴマーも限りなくゼロに…。

その上で、分留を試みれば、限界レベルまで歩留りはアップするでしょう。

同じ技術力を持っている方々と議論したいのですが…。
***********
持続困難なBDF事業。
青色吐息なのは?技術が未熟なせいでしょう?

反応の場面、その後の処理の場面、使用する場面、車両のメンテナンスの場面。
それぞれの場面で、理想を極めて初めて、事業成功と云えるのでは?


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2015年05月25日

高品質BDFの正しい使い方15-05-25

高品質BDFとは?
BDF(FAME)規格を常に満足するBDF。
********
稀に逸脱する、タマニ逸脱する、時々逸脱する、殆ど逸脱する…BDFが大多数。

10%残油残留炭素分や、グリセリド類の規格を逸脱するBDFでは、燃料ライン系でトラブルが起き易い。
燃料フィルターが詰まったり、噴射ポンプの動作不良が起きたり、噴射ノズルが詰まったり…etc.

ミネラル分が多いとDPDやDPFなど煤捕集フィルターに再生困難な目詰まりが…。
********
エンジン焼き付き?
これは、ディーゼルエンジンのエンジンオイル管理の杜撰さから発生します。
(噴射ノズルの目詰まりによるションベンタレ現象を除きます)

BDFを使ったらエンジンオイルが固まった…」
実際には、エンジンオイル循環系統のカスがBDFの溶剤性で剥がれ落ち、オイルパンにタール状物質として堆積した事象。
エンジンオイルに燃料が混じるのは、DPF再生の為のポスト噴射やレイ・ポスト噴射による燃料生ガス精製時に発生するとされています。

BDFより溶剤性の低い軽油を使用していれば、かろうじて免れた事象です。
********
旧い車や、ノーマルコンディションでのエンジンオイル交換の車は専用装置でのフラッシングを行い、オイル循環路のカスを洗い流し・除去してから、BDFを使用すると良いでしょう。

BDFに切り替えたら、シビアコンディションでのエンジンオイル交換頻度で管理するとエンジン焼き付きの心配はほぼ無くなるでしょう。

そもそもディーゼルエンジンの仕組みを知り、BDFの燃料としての様々な特性や軽油との違いを理解できれば、不具合には出会えない筈。

まだまだ道のりは険しい様子ですね?


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2015年03月24日

いろいろ15-03-24

本日、4つのトンネルを潜り、北方面の蒸留BDFを造っている処へ行ってきました。
最近の動向や、今後、BDFを供給していただけるかどうか…。

先ずはストック分が無くなる2、3ヶ月先の話として…。
*******
検査データが公開されている所では唯一FAME規格に毎回合致しています。
蒸留BDFは装置が、蒸留条件が、マトモなら品質がブレナイ。
歩留りでは原料廃油により、少しバラツキが出ますが…。
******
苛性ソーダを使用しているため、又、原料廃油が凍る為、冬場の製造はお休み。
今年5月頃からの始動とのこと。
今後、苛性カリの評価をお願いしたいな…。
*********
もったいないのは、蒸留BDFを旧車にしか使用していない事。
エンジンオイル循環路にオイルスラッジ・スケールが堆積していなければ、新車にも充分使用可能なのに…。
量産していない事がランニングコストを重くします。
量産するには、装置の耐久性が問題です。
部品の耐熱性・耐溶剤性の吟味が甘いので、壊れた際に加味した部品に交換すれば…ETC.

時間を忘れて話し込みます。
*******
本日は雪模様。
雨交じりの中、シャリシャリと音がします。
ベルトの鳴きが少し変りましたが…。
相変わらずです。
オルタネーター・ウォーターポンプ用ベルトの張りがクサイ?
パワステベルトの張りの方が数段緩いと思うのは私だけ?

オルタネーターの支点のボルトはナメッテ緩みません。
今週末の車検に絡めて見ていただきましょう。





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2015年03月07日

閑話休題15-03-07

BDF設備のメチルエステル化率を上げてゆく途上で…。
115℃でBDFを加熱脱水をしてゆくと…。
加温途中からレモン色のBDFが薄い番茶色に変化してゆく場面が稀に観られました。
酷いものは茶色い澱が現れ、やがて沈降しました。
コレラのほとんどは、1μフィルターで除去できましたが…。
メタノールやBDFには溶けず、水に溶ける茶色い澱…。

ナニコレ?

メチルエステル変換率を更に上げると発生しなく(観察できない)なりました。
************
エステル含有率、グリセリド類、その他成分を合算しても、100%にならないBDF成分。
残ったものは?
BDF成分検査機関の推定として、トリグリセリドのオリゴマーでは?との回答。
その根拠として…
2012年 鹿児島大学工学部研究報告(第54号)
「バイオディーゼル燃料に含まれるエステル二量体の濃度と動粘度の関係」
の文献を紹介受けました。
エステル二量体に関しては、GCのジグリのピーク手前に現れるかまぼこ型のようなカーブで観えるらしいので、エステル二量体の量より圧倒的にトリグリセリドオリゴマーが多いのだろう。
************
とある食油メーカーのサイトで…トリグリセリドオリゴマーは加熱調理使用限界付近では7w%位あるそうです。
大型フライヤーの底にはもっとあるのかも?
これをBDFにする為、更に加熱脱水するとモット増えるのかな?
このオリゴマーがメチルエステル化反応し難いとしたら…
歩留まりが悪くなる?
このオリゴマーの分析をどうするか課題です。
*********
水洗い系BDFでリン脂質が話題になっている処もある様子ですが…
何PPMでしょう?
大豆油粗油には1.5〜2.5%含まれる様子ですが、精製後は、0.003〜0.0045%になるそうです。
特許文献から推測するに、100PPM(0.01%)以下にコントロールされていると思われます。
リン脂質が原因でしょうか?
水洗いしているのにね…何PPM残っている場合の話なんだろう?(笑)
**********
10%残油残留炭素分を蒸留BDFに遜色無いほどに近づける事が出来ました。
とはいっても、2段階アルカリ製法と小生の特許技術の組合わせですが…。
2段目のメタノール量が廃食油100容量単位に対し、2〜3.3容量単位で可能な事が京都と違う所かも?
反応釜を始め、全てを理想の形で、再度評価できれば…。
意外と早く解決できそうな気がします。
(2段目が必要なくなるかも?)
10%残油残留炭素分は軽油の規格と一緒で0.1%以下で良いと思います。
**********
BDF規格数値に対する検査数値が常に満足しているか?
ワーストデータが規格数値に対し、満足している所は稀有かも?
バリデーションに向けての精進は、3月で中断いたします。







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2014年11月08日

企業倫理について…14-11-08

BDFが売れない?

BDF規格に対する検査は?
高額なのでやっていません。

では、自家消費は?
リースの(自社)ディーゼル車の購入は費用が嵩むので出来ません。

あきれて言葉が出ません。
********
顧客心理を考えれば、いくらBDF品質が高くても売れません。
社内評価・検査をせずに、他所への販売を行うつもり?
企業倫理観が歪んでいます。

例えれば、レストラン従業員がマカナイ食を作らず、近くの定食屋から出前を取っている様なもの。
保健所の検査も受けていない。
しかも、従業員家族・友人・知人・親戚にいたるまでそのレストランに行っていないとしたら?

そんなレストランで誰が食事をするでしょう…。

アタリマエの顧客心理が想像できない…。

こんな企業とは、お付き合いをしたく在りません。
顧客からの信頼は私の技術力でも、どうにも出来ませんから(笑)


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2014年08月18日

コモンレールディーゼルとBDF14-08-18

ネット上にあるトヨタのダイナの取扱説明書の一部にコンナ記述が在りました。

「バイオディーゼル燃料を使用する際は「揮発油等の品質の確保等に関する法律」に準拠した5%以下のものを使用してください。指示されたもの以外のバイオディーゼル燃料を使用すると、サプライポンプおよびインジェクターの故障の原因になります。」

上手くコピペが出来ないので、手写しです。
誤字・脱字が在ったらゴメンナサイ。
***********
B5規格に準拠できない100%BDFが多いです。
トップデータがギリギリ入っている処が殆どで、常にキープしているところは指折り数えるくらい?
*****
8月20日追記
熊本に常にキープしているところが在る様子です。
どのような原料廃油で、どのようなプロセスで、どのような装置を使用しているかなど、手本・参考になるのではないかと思います。
機会が在れば、会って見たいですね…。
**********
廃油由来BDFに対しての規格項目に無いトリグリセリド類のオリゴマーの存在と、エステル二量体の存在。
サプライポンプやインジェクターの故障は、トリグリセリド類のオリゴマーが主原因かも?
コレラを分留出来ている蒸留BDFなら、大丈夫と思います。

未だ、BDFで走って8千kmに達していませんが、当方の特許技術で造ったBDFも大丈夫と思います。
今後、インジェクターは、累積走行距離20万km(現状17万2千km位)でチェックしたいと考えます。

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2014年06月21日

コモンレールディーゼルとBDF14-06-21

洗濯しながら書いています。
 
業界関係者さんから1万km走ってエンジンオイルに混入したBDF量は5%という数字を戴きました。
DPF搭載車両であると仮定した上で以下の所感を述べてみます。

5%という数字ですが、例えば、エンジンオイル量がMAX4.5L(エレメント交換の際のオイル使用量)と仮定しましょう。
車に付いて来る取扱説明書に記載されています。
4.5L=4500CC、これの5%は…4500×0.05=225(CC)

一般的な宅配用牛乳瓶より1割強多い位。
レベルゲージで変化量を確認出来る量と思います。
5%位ではエンジンオイルの潤滑性が失われるとは云い難いでしょう。

DPFの再生回数などが関与しますので、都会(又は⇔地方)を走る運搬車両の一例データと捉えます。
DPFの再生回数は使用条件により、大きく異なります。
送迎バスのようにアイドリングの長い車、PTOシステム使用頻度の高い車、低速走行が主な車など、再生回数は増えて来るでしょう。
当然、、燃料の混入量はそれに比例して増してきます。
***********
初期型から近年に掛けて、ポスト噴射(又はレイポスト噴射)によるエンジンオイルに混入する燃料の量は減少する傾向に在ります。

エンジンを焼き付かせたBDFユーザーの弁に、
エンジンオイルの量が増えて、(その結果)焼き付いた。
があります。

エンジンオイルの性能が阻害されるほど多く燃料が混入する原因は、噴射ノズルの目詰まり気味による、燃料のションベンタレ現象がその殆どでしょう。

噴射ノズルの孔径はマルチ化と高圧噴射化でドンドン小さくなって来ています。
それを精度良く、比較的安く?大量に加工する技術は、さすが日本と賞賛に値するものです。
********
噴射ノズルを目詰まりさせるものは何か?
長年軽油のみで使用していても、時折発生するこの目詰まり。
BDFの場合、残留するグリセリド類(規格検査項目)に新たにグリセリド重合物を原因に加えたいと思います。

燃料の質が問われてきます。
高品質(≒高反応率)BDFでなければ、使用は差し控えたほうが良いでしょう。

メンテナンスとしては、定期的な噴射ノズルの目詰まり検査、ノズル洗浄又は、ノズル交換があります。
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2014年06月18日

コモンレールディーゼルとBDF14-06-18

ようやく3千km走りました。
二代目ロシナンテ号(=初期型コモンレールディーゼル)にはDPFが無さそうです。

ここからは推測になります。
DPFが無い事は、フィルターの再生のためのポスト噴射(又はレイ ポスト噴射)が無い?
ポスト噴射は気筒内壁面に蒸発しきれないBDFが残留し、エンジンオイルに混入。

溶剤性の高いBDFはエンジンオイル循環路に堆積したスラッジを剥がし、剥がれたスラッジにより、オイルの通路が塞がれ、エンジンが焼付く。
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BDFを使用する場合はエンジンオイル循環路にスラッジを堆積させてはならない。
こんな事が云えるのかも?

ポスト噴射が無くても、噴射ノズルの目詰まりで液状噴射(ションベンタレ現象)が起こり、エンジンオイルにBDFが混じる事が在り得ます。
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とあるリース車のエンジンオイル管理についての記載を見ました。
15000km毎のオイル交換。
年間の走行距離が15000km以下だと1年に1回程度しか交換されない。

15000km又は半年毎(どちらか早い方)のオイル交換を推奨する車メーカー。
ヘビーユーザーはもっと短期間での交換を推奨されています。
(しかも、軽油使用前提での記述です。)

EGRにより汚れやすいエンジンオイル。
アイドリングの多さや低速走行の多用など、更に劣化させる要因は多々在ります。

上手に、問題なく使えてこそ、BDFユーザーの資格があると考えます。
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本日の検索キーワードから、現在の所感を述べてみました。
posted by sasap- at 22:55| Comment(2) | TrackBack(0) | BDFの間違った常識?