2011年12月06日

BDF低温性能の話11-12

最近の検索キーワードから、このテーマで行ってみます。
流動点降下剤に求められるのは、低温でも析出物が出無い事。
出たとしても、温度上昇時キレイに分散溶融する事。
軽油引取税の課税を除けば、理想に近い添加剤が出てきた事を昨年確認いたしました。

それでも、各種脂肪酸モノグリセリドや飽和脂肪酸MEを―20℃以下に曇りも無く液体のまま連れて行ける添加剤を知りません。
愛車ロシナンテ号をエンストさせてしまったBDFは水洗いBDFで汚染度が静置した廃油の上澄み以上に汚れたものでした。
5℃前後で曇りを生じ、一ケタ台の気温の中で偏在してきています。
*******
静電浄油メーカーから、面白い話が…。
低温性能が改善される?
曇りの核が異物なのかな?

今度冷蔵・冷凍比較してみましょう。
*********
10℃前後⇔−20℃以下の液温繰り返しの中で…
固形物と液体が偏在した為、使えないとした添加剤。
見方を変えれば、低温でも完全な液体を持っている。
米油BDFでも、低反応率BDFでも、それなりに―20℃以下まで液体で連れて行ける。

理想の姿は、高反応率の菜種由来BDF。

選べない現状と、ミエと粗末なBDFが目を曇らせます。

2011年05月14日

実験序章11-05part3

A溶剤での第3弾…
BDF100cc+A溶剤50cc
変化点近傍は…
-8do11-05-14.jpg -9do11-05-14.jpg -10do11-05-14.jpg
遷移点?温度は変化なし?
使用限界は―7℃辺りとして…
―10℃で固まる事に合点がゆきません。
理論的には、大部分は―19℃以下で凍る物性を示す液体の筈なのに…
(B溶剤の時も云いましたっけ?)

2011年05月11日

実験序章11-05part2

A溶剤での第二段。
BDF100cc+A溶剤30ccにおいて…
-7do11-05-10.jpg -9do11-05-10.jpg -11do11-05-10.jpg
-9℃に遷移点が移った?
固まり方はB溶剤とは少し異なるような…イメージです。
分子構造によるもの?
B溶剤の構造異性体でどうなるか…機会があれば実験しましょう。
********
―11℃では完全に凍ってしまいました。
50ccでは、何か変化が在るかな?
次回に続く…タブン

2011年05月07日

実験序章11-05part1

先月のB溶剤の冷凍サンプルは…。
面白い現象を見せていました。
Byo-zai11-05-07.jpg
********
今回はA溶剤での様子を観察します。
A,Bの溶剤の目的は…
軽油引取税を払わずに済む。
分留が比較的容易。
多少燃料に混じってもエンジン不具合がない。
流動点降下剤を用いた場合に比べてどうなのか?
状態を観察する。
更に…
動粘度を調質出来る…カモヨ?

グリセリンを溶解する性質も多少持っている事から…
今回のロシナンテ号のエンジン不調の薬として調合してみました。
**********
A溶剤では…

続きを読む?

2011年04月30日

気になる記事たち11-04part4

原発を否定する電力元を開発しましょう。

筋肉から蓄電?
もうすぐ実現、充電いらずの着るバッテリー 筋電位から充電
ご参照
http://rocketnews24.com/?p=89001
停電時の充電位には将来役に立ちそう?
*********
光合成の発生過程解明=電気エネルギー化に期待
ご参照;http://www.jiji.com/jc/zc?k=201104/2011041800014
燃料電池に応用とか、言われていますが…。
単位面積・容積当り、幾らの発電が見込めるのでしょうね?
***********
2020年頃には電力会社から独立できそう?
石炭火力並みの太陽光発電コスト
ご参照;http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110418/mcb1104180503012-n1.htm
1ワット=1.45$(120円)としたら、1kW=12万円?
日本でも知名度があるカナディアンソーラーの今後に注目です。
********
太陽光発電の未来を変える大発見! ソーラーパネルより安くて効率的!
ご参照;http://www.gizmodo.jp/2011/04/post_8771.html
1kW当りシステムは幾らで販売できるのでしょう?
********
抜け道みっけ!

続きを読む?

2011年04月26日

実験序章11-04patr5

混ぜる溶剤の容積を1:1まで増やしてみます。
shouseki-11-04-26-1.jpg shouseki-11-04-26-2.jpg
混ぜただけでは…粗末なエステル反応率のBDFの低温特性(凝固など)は余り改善されません。
(混合液の動粘度は、たぶん規格を下側に逸脱するほどサラサラしています。)

流動点降下剤が如何に有意義かが覗えます。
願わくば、溶剤成分を酸素原子を持ったものに置換出来れば…宜しいのですが。

2011年04月16日

実験序章11-04part4

なんだコリャ?
今までに一番悪い出来では?
造り手が変わったりすると振り出しに戻る?
tei-ET11-04-16.jpg
品質ばらつきの底辺がこれでは

千分の、万分の1回の不良でエンジントラブルに出会う可能性があります。

高い授業料を払う方々を見てきました。

トップデータばかりを観ていると足元をすくわれます。
********
shouseki11-04-16-1.jpg shouseki11-04-16-2.jpg
今回の実験の―15程度で完全に固まる理由が判ったような
溶剤は北海道の最低気温でも液体の物性を示すもの。

途中の変化は…応用は難しいな
続きを読む?

2011年04月15日

実験序章11-04part3

既に添加剤を入れ、軽油引取税を払った方が安いくらい混ぜています。
shouseki11-04-15-1.jpg shouseki11-04-15-2.jpg
臭いので、ラップで蓋をしながら…。
徐々に有意差が大きくなりますが…。
思ったほどの効果は期待できないカモ?
エステル変換率はどうだったっけ?
後で確認しましょう。

2011年04月13日

実験序章11-04part2

又、さくらのサーバーでトラブルがありました。
30分以上の作業が…パーです。
*********
腰のトラブルは歩きが必要のようです。
走りでは使われない?
歩くのは…苦手です。
********
入手した薬剤の量を増やして、その冷却の過程を見ます。
shouseki11-04-2-2.jpg shouseki11-04-2.jpg
経過に関しては、未だ魅せられる現象に出会っていません。
―7℃の遷移状態は…微妙な有意差を見せています。

次回に続く

2011年04月12日

実験序章11-04part1

薬剤が入手できましたので…実験を開始します。
11-04-1shouseki 7do.jpg 11-04-1shouseki-9do.jpg
-7℃辺りで同様の傾向が…
面白い!
もう少しイジッテ…どう変化するのかが楽しみです。

2011年02月03日

粗悪品に良く効く添加剤?11-02part2

先の不明添加剤を混ぜたサンプルを冷やしてみました。
澱やトロミの発生が程よくおさえられているような…?
−4℃にて
reitou-4do11-02.jpg
続きを読む?

2011年02月02日

粗悪品に良く効く添加剤?11-02part1

先の不明添加剤を混ぜたサンプルを冷やしてみました。
水洗BDFのように、SGs(SterolGlucosides)の除去・低減に答を持たないBDFメーカーには有望と言えるかもしれません。
24時間以上、冷蔵庫で冷やしても澱は観察できません。
reizou24ijou11-02.jpg
これを冷凍庫で冷やしてみましょう。

2011年01月31日

粗悪品に良く効く添加剤?11-01

あ、下ろし忘れました。
車に一晩放置した添加剤は、白濁しています。
購入の際、不明添加剤を小分けして戴きました。
humei-tenkazai11-01.jpg
室温に戻せば、色合いは低ME品とそっくりです。
臭いはメチャ臭いです。
サラサラしている事がもう一つの特徴かな?
************
使い勝手として、ポリ=ホニャララ系と違い、混ぜやすい事。
メーカー推奨の混ぜる温度帯は一緒程度?やや低い程度?
これを先に吸着剤などで評価した低ME品におよそ0.3Vol%混ぜてみます。
teiMEhin-humei-tenkazai11-01.jpg
冷蔵庫に放り込んで、12時間以上経過します。
すると…
続きを読む?

2011年01月27日

オマケ実験11-01part2

調質BDFの残った方の低温特性を…味見します。
tyousitu-tenkazai11-01-24.jpg
それぞれの残り物は…
フィルター毎液体に戻し、絞った不明添加剤。
冷蔵庫で、後に室温で液体に戻し、そっとフィルターを除いた鋭敏添加剤。
フィルターには目に見えない曇り点・目詰まり点を悪くする物質が留まる傾向が在りそうです。
nokorimono4do11-01.jpg  
続きを読む?

2011年01月23日

オマケ実験11-01

ある意図によりオマケの実験をします。
流動点降下剤の理想の形を論議されますが…粗末なエステル変換率では高融点物質の種類が多過ぎて…
万能薬は厳しいでしょう(殆ど無理に近い?)
鋭敏な添加剤を加えて調質を試みます。
tyousitu-BDF-eibin11-01-1.jpg tyousitu-BDF-eibin11-01-2.jpg
−21℃位で同じ様に液体がいます。
先の不明添加剤より、粒子の大きさは小さいです。
溶けた時に、偏在しにくい事は先の不明添加剤と違います。
eibin-reitou-reizou11-01.jpg
添加剤で大事なのは…
続きを読む?

2011年01月21日

失敗実験11-01part4

分離した液において、低温特性が良いものの残りは…
20℃位で曇り気味です。
bunri11-01-21-1.jpg
トップデータではなく、ボトムに近いデータです。

−15℃を記録することもある冬場、外気温と同じ工場で製造されますので…
原料油脂が冷えたまま保存されています。
短時間で、異物、水分が完全に除去できている?
変換率は、簡易試薬ではこの様に…

続きを読む?

失敗実験11-01part3

冷凍から冷蔵に戻すと…
固体と液体に分離します。
reitou-reizou-hikaku11-01.jpg
これは…調質できるかも?
もう一度凍らせて、ろ過します。
tyousitu-junbi11-01-20.jpg
操作はトリ・グリを残すと厄介です。

続きを読む?

2011年01月20日

実験失敗11-01part2

また、アクセス不良が起きました。
30分ほどの作業がパーです。

管理者に連絡するのも嫌になります。
**********
失敗しました。
先に入手したサンプルの表示が異なっていたのではなく、過した環境が異なっていたようです.
気づいたのは、−7℃〜−9℃のあたり…。
その後は…
*******
−21℃にて
-21do11-01-01.jpg -21do11-01-03.jpg
本当は添加剤のないサンプルが凍った感じです。
他は液体が…
-21do11-01-02.jpg -21do11-01-04.jpg
−14℃から本当は添加剤があるサンプルの曇りの粒が大きく成長してくる感じです。
−16℃でも本当は添加剤が無いサンプルにも液体が存在しました。
続きを読む?

実験失敗11-01part1

失敗しました。
先に入手したサンプルの表示が異なっていたのではなく、過した環境が異なっていたようです。
musui-sample11-01.jpg
気づいたのは、−7℃〜−9℃のあたり…。
-7do11-01.jpg -9do11-01.jpg
小瓶にサンプルを詰め替えた際、表示を入れ替えましたが…。
曇り始めが2℃ほどずれた感じです。
表示どおりで良かったようです。

2011年01月17日

冷凍準備11-01

青森も、秋田も、3号だよ…
そうですか、ではビンに小分けしてください。
冷凍実験に使用しますので…。
今回のサンプルは…

ラベルの表記とクロスして…
小瓶に詰め替えます。
準備は出来ました…
reitou-sample11-01.jpg

後は時間を作って冷やしてみましょう。