センスが問われる所です。
先日、相馬油脂さんから戴いたサンプル
3.粗BDFサンプル
2.コレを20Vol%弱のグリセリンで数分間シェイクしたサンプル。
1.そのアト、秘密洗浄(触媒吸着)しようとしたサンプル。
サンプル評価者はBDFにどれほど造詣があるかで、プロと言えど、精度に僅かな個人差を生じる事でしょう。
数値の傾向性を捉える事が大事です。
3.108PPM(mg/Kg)
2.2PPM(mg/Kg)
1.3PPM(mg/Kg)
触媒が燃料中に均質に混ざっていたなら、約9000PPM(NaOH)存在した筈のものです。
長時間技法による、保温・静置と上澄み採取の要素が加わり、3番の数値になりました。
このギャップは、グリセリンの触媒を(燃料中から)凝集分離する性質を物語ります。(3番データ⇒2番データからも言えます。)
「なぜ?反応収束が低率で終わるのか?」
副生成物のグリセリンが触媒や、メタノールを集めて、偏在させるからです。
撹拌の重要さを知らないのは貴方だけでは有りません。
「センセイ」と呼ばれる方や、ネット上の研究者の方も同じです。
グリセリンの性質を良く理解すれば、改善・応用の道は直ぐに見えます。
こんな簡単な事が見えなくなっているのは、誰のせいでしょうか?
触媒(Na)が110PPM位でも水洗静置分離後の乳濁は起こりました。
粗BDFの残存触媒量をコントロールできずに直ぐに洗うのは、造詣のない方のすることです。