2013年11月26日

BDF検査データ13-11part2

本日検査機関から回答が在りました。
エステル含有率96.5%の残り3.5%の成分。
既にグリセリン含むグリセリド類が0.94w%位、酸化防止剤0.5w%が判っています。

水分が0.1w%にメタノールが0.8w%で残り1.16w%が依然不明です。

エステル二量体としての数値が未だハッキリしませんが、1w%近い不明成分が最後まで残る形になります。
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検査機関からの回答は、トリグリセリド二量体(ダイマー)などのオリゴマー(重合体)では無いかとの事。
参考文献として昨年の鹿児島大学工学部研究報告 第54 号が添付されていました。

植物油の酸化劣化・熱劣化として重合体が発生するとのこと。
揚げ油の温度が高温になるにつれ、酸化時間が長くなるにつれ、増える傾向に在る様子。
不飽和の二重結合が多いほど多い?もう少し良く読まなければ…。

BDF化する際のエステル二量体も倣うように増えている様子。

今回使用した廃食油は、AV2未満のものです。
直ぐには腑に落ちません。
何度も反芻し、あらゆる角度から考察してみたいと思います。
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意外と思っていた水分・メタノールの残留。
110℃の加温でもこのように残る場合が在ります。

メタノール・水分・グリセリン等の共沸温度はどの辺にあるのか?
9×℃辺りから浮遊する粒のような泡のようなもの。
様を少し変化させながら、110℃でもソレは続きます。
観察の結果、ソレゾレの残留成分割合で共沸温度が変わる様に思えます。

水分規格500mg/kg以下を望むなら、加温・真空引きが有効です。
乾式BDF製法の場合、電子冷却式コールドトラップや液体窒素トラップなど、高コストなのがタマニキズ。
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トリグリセリドのオリゴマーはガスクロチャートには現れないとか…。
目に見えぬ妖怪?魑魅魍魎と化してヌエの様に表現されている感も拭えませんが…。

加温・真空引きで何処までエステル含有率を引き上げられるか?
面白いテーマでもあります。
真空ポンプの故障のリスクは少し残りますが、ドライアイス・コールドトラップでもある程度の効果は見込めるでしょう。
数値的には99w%辺りが限界でしょうか?
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