かつては水洗いと無水でのレベルの低い論争がありました。
今は様々な製造方法が派生し、分類されて議論されている様子です。
製造方法が問題なのではなく、何を造るか?が問題ではないでしょうか?
常温域での動粘度を下げたレベルでは、酸化スラッジなどによるノズルの目詰まりや燃料フィルター目詰まり、噴射ポンプ動作不良などが懸念されます。
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BDFの特性を正しく理解すると、高純度FAMEで無ければ、多くの問題に遭遇する事が理解できます。
それでもトラブルは完全には無くならない…。
傲慢な方々に顕著なのは、エンジンオイルの交換頻度の不適切さによるエンジン焼き付き。
一般運送での交換頻度はメーカーが推奨する交換頻度・オイルグレード・量を守る事でトラブルを回避できます。
朝から晩までエンジンを停められない保冷車やPTOなどを使用した特殊車両。
交換頻度はモット短くする必要が在ります。
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コレを無視して、杜撰な管理をすると、エンジン内部にオイルのスケール(適切な言葉が判りません)が発生します。
ブラックシャーシをコーティングしたような光沢を放つ厚膜のものがエンジン内部に観えてくる。
色はタマに茶褐色のあめ色?だったりもします。
コモンレールエンジンに多く観られるポスト噴射による燃料のエンジンオイルへの混入…。
軽油に比べて著しく高い溶剤性を持つBDF。
混合アニリン点での比較は、
軽油68℃位
BDF−5℃位
低いほど溶剤性が高い傾向が在ります。
溶剤性の高いBDFがこれらスケールを溶かし・剥がします。
解けたスケールは粘性が極めて高いので、オイルパン下部にタール状に溜り、冷えて固まります。
エンジンオイル吸い込み口を塞ぎ、ウェット又はドライサンプシステムが壊れ、エンジンが焼付く。
解けて循環したスケールがやがて循環ラインの各部署で尚且つ潤滑の欲しい部品の処で固まると…潤滑不足の磨耗なども懸念されます。
BDFでエンジンオイルが固まる。
こんな噂が自称=車に詳しい方々の間で発生します。
エンジンオイルは様々な不純物を捕らえて尚且つ潤滑や冷却を担います。
タール状に固まった成分の中の異物(活性白土など)がトラブル原因とか?
これも自称=BDF日本一?の方の論調の様子です。
自称なのが悲しいですね…。
100%FAMEを目指し、達成すればどんな製造方法でも基本・大丈夫なんです。
数値を示さずに自分の製造方法だけが問題ないとする論調には閉口してしまいますね(笑)
製造方法が手段でなく、目的化している…。
製造方法は、高純度FAMEを導く為の手段です。
導けない生煮え製造方法が殆どですが…。
本物は数値で語ります。
ホンモノを探しましょう。
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BDFを使用する資格として普段のオイル交換はコマメニ行いましょう。
既にエンジンオイルがスケール化している方々にはお勧めできません。
どうしてもというなら荒療治が必要でしょう。
(エンジン焼き付きのリスクは完全には回避出来ないでしょうけど…)
2013年04月03日
BDF製造方法とエンジントラブル13-04
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