2013年03月02日

耐寒BDF13-02part9

3号軽油と耐寒BDFタイプGの目詰まり点の検査結果が出ました。
3号軽油……………………-16℃
耐寒BDFタイプG…………−25℃
一見耐寒BDFタイプGが優れる様に見えますが…。
動粘度がすごい事になっています。
軽油に関してはほぼ直線的な変化ですが、かのBDFは温度が下がる毎に加速度的に悪く(高く)なる。
ご参照;http://kankyou-system-p.com/keiyu-BDF-Kinetic%20viscosity.pdf
動粘度は、曇り点以上の共通温度で測定しなければならないので、−10℃になりました。

目詰まり点を測定する際、目視観察して戴き、曇り点を把握。
おおよその曇り点は…
3号軽油………………−11℃
耐寒BDFタイプG……−23℃
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加工前の原液のモノグリセリドは1.2%
耐寒BDFタイプGのモノグリセリドは0.8%
(反応追い込み装置で半分以下にしたいと考えます。)
オレイン酸MEや、リノール酸ME、リノレン酸MEなどの比率が少し上がり、パルミチン酸ME,ステアリン酸ME、アラキジン酸MEなどの飽和脂肪酸MEが減っています。
              原液     耐寒BDFタイプG
飽和脂肪酸ME………11.9%       3.3%
不飽和脂肪酸ME……87.8%      96.7%

現在加工中のタイプR(−38℃辺りで凍る)はモットでしょうね…。
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今回冬を過ごして思ったのは、酸化防止剤が氷点下で析出し、フィルターに負荷を掛けている事。
原液の目詰まり点が−5℃程度なのは、これも一因でしょう。
冷えるほどBDFの動粘度が高くなると同時に、酸化防止剤がフィルターに負荷を掛ける。

適正量は?
他に適切な酸化防止剤がある?
今後の課題です。
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課題といえば、グリセリド類を低く抑えたら、動粘度は低めになるかしら?
エコプルーバー146以外の添加剤ならもっとサラサラに?
酸化防止剤は動粘度に影響しない?
疑問が尽きません。
検査機関の協力が得られれば、今後明らかにしたいと思います。
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耐寒BDFは誰にでも作れます。
面倒くさいのがタマニキズ。
高純度FAMEなら簡単に?
今後チャレンジしたいですネ。


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