2012年12月15日

BDFの溶剤性12-12

少々ショックを受けております。
来週には、検査機関からの見解も得られると思います。
出てきた混合アニリン点(U字管法)の結果では、
               蒸留サンプルB    蒸留サンプルM
混合アニリン点…………−8.6℃         ―8.3℃
湿式サンプルDでは−8.2℃
8年ほど前には、−17.℃〜11℃の値を記録していましたが…。
検査方法が、U字管法なのか、試験管法なのか、薄膜法なのかは不明です。
U字管法で軽油が幾つの値を示しているのか?
かつての検査では70℃近傍の値でした。
********
ガスクロ結果からは、
             蒸留サンプルB   蒸留サンプルM
トリグリセリド………検出不可        検出不可
ジグリセリド…………検出不可       検出不可
エステル二量体……検出不可       検出不可
モノグリセリド…………0.3%          0.5%
エステル含有率……99.7%         99.5%

結論から、今の処エステル二量体と混合アニリン点の相関は無いということになります。
*********
今回サンプリングした4点が全て−8℃台を示した事で、軽油に対しての数値ギャップが約80℃弱ある事に…。
混合アニリン点が低くなるにつれて、溶剤性が高まる傾向が在ります。
云える事は、BDFは軽油より溶剤性が高いリスクを持ちます。
一部では、今の処壊れていないから問題ない様な喧伝も在りますが…
笹子トンネル事故の様に壊れてから交換では遅いと思います。

ロシナンテ号は…平成7年車を平成14年に購入し、BDFを冬場も含みおよそ2年間入れ、その後一度、噴射ポンプ軸部シールを交換。
その後、6〜7年間冬場を除き、BDFを使用し、この間交換。
乗用車においては、タイミングベルト交換時に噴射ポンプのプーリーを外し、軸部シールを交換する事により、リーズナブルなリスク回避が出来ます。
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エステル二量体と溶剤性の評価は浸漬実験での評価になります。
一定温度にする器具が在りませんので、関係機関に相談してみましょう。

蒸留サンプルから覗えるのは、純度が高い事。
水洗い系でこの純度維持は難しいですね…。
残念なのが、モノグリセリドを引っ張っている事。
小生の反応追い込み装置を併用する事により、0.1%以下に出来るでしょう。
上手くいけばゼロに…。
100%FAMEの完成です(笑)


posted by sasap- at 14:37| Comment(0) | TrackBack(0) | BDFの間違った常識?
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