2012年05月22日

特許出願技術の胎動12-05part2

サンプルを暫く放って置いたのは、反応の進行の有無を確認する為。
多くの無水技術は、反応の100%近似収束を得ていません。
最悪の場合、商品として受け取ってから容器底にグリセリンが…。
サンプルのその後です。
sample-sonogo12-05.jpg
左二つのビン底を観てみましょう。
bin-soko-hikaku12-05.jpg
当初濁っていた樹脂ろ過サンプル。
ビン底に沈降物を現しながら、透明になりました。
その前の反応釜の粗BDF液を特許出願ユニットに通したサンプルは沈降物は観得ません。
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BDFに長年関わってきた方々へ。
ここまでで、何も感じない方は高純度BDFを造る素質はゼロです。

エステル変換に必要なものは?
未反応油脂、メタノール、触媒プラス温度が必用です。
2番、3番には、この3つの内どれかが欠けています。
(温度は、夏日を含めて20度以上)

臭いをかぐ限りメタノールはある。
触媒は、吸着処理しているので少量。
では、全く無いのは未反応油脂(モノ・ジ・グリセリド)か?
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メタノール・水分を除去した完成品が出来ました。
sample12-05-22.jpg
簡易試薬に3倍量サンプルを入れても、試験管底に油滴は確認できません。
あとは…ガスクロ検査結果を待つばかりです。
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樹脂ろ過用の樹脂は装置を納めたメーカーがメタノールに漬けて置いたもの。
樹脂の表面には、コロイド?状物質が茶色いカワニナというか、チョロギというか…異物が漂っていました。
汲み取り容器には後に、ベットリ、グリス系の油のようなものが…薄膜として着いていました。
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樹脂を用いる場合、ウェットタイプだと、水分を除去しなくてはなりません。
純度の高いメタノールなどの脱水作用を持つ液体で何度も洗わないと…多量の水分が残ります。
結果、樹脂ろ過初期には、白濁というかなんというか…濁りが出ます。
洗浄したメタノールの使いまわしは…タブーですよ!?
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樹脂ろ過の目的は何か?
僅かに残ったグリセリンを水洗浄=除去ではなく、樹脂に吸着させること。
触媒作用は非常に弱いです。

反応釜(反応槽)でME高反応率が導けない方々を救済するものでは決して在りません。
反応釜でのME変換率を確認できているところは稀有です。
結果、検査数値結果を保証できぬ装置メーカー・研究所など魑魅魍魎が跋扈します。

ブレナイ結果を導く方法は多数在ります。
取捨選択はBDF製造者の責任です。
高品質に維持することは、BDF製造者の責任です。
その為の確認作業は、BDF製造者の責任です。

これらを満足して尚且つ、コスト低減する事はBDF製造者の責任です。
何処で、余裕を持って手抜きするか?ケチルか?
考える事もBDF製造者の責任です。

臆病者なので、手抜きがなかなか出来ません。(笑)

posted by sasap- at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 特許出願
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