2009年12月10日

追い込み技術の理は?

今まで、2段階アルカリ技法、イオン交換樹脂法について解説しましたが、共通することは、触媒にて活性化されたメタノールが、未反応油脂に触れる確率を増やす事と捉える事が出来ます。
2段階技法はK市のように、多量のメタノールを使用する事によりソレを実現しました。
イオン交換樹脂は樹脂を湿潤させることにより、触媒作用の樹脂と湿潤で活性化したメタノールを樹脂表面近傍に偏在させることにより、実現します。
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2段階アルカリ技法を純粋な3次元反応とするなら、イオン交換樹脂はマクロ的な見方は3次元です。
実際は…
 樹脂間の間隙(サブミリ)を通る粗BDF中の未反応油脂(各種グリセリド)が触れる確立を増やしますが、反応そのものは表面近傍に留まるので、2次元的な作用になり、流速の早い通液は反応率を小さくします。
又、反応過程で、徐々にその効力は失速します。
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イオン交換樹脂を単なる2次元的触媒として、粗BDF中に多量のメタノールを与える方法も特許出願技術で応用されていますが、回収するエネルギーが必要になり、エネルギー収支が悪くなります。
又、2次元的反応なので、反応率的に制約があります。
液を循環し、反応を高域に収束させる事が必要と思われます。
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理を学んでも欲のために、高品質(高ME化)を無視する輩も居るようです。
品質の高さで競えぬものは、知識の高さやら、高名な教授の名を利用するようです。
数値で示せれば、そんなもの(失礼)は必ずしも必用ではありません。
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