とある方より質問がありました。
「なぜ?FAMEコア技術が採用されないのか?」
FAMEコア技術は反応率+1%以下?程度のアップを追及する技術です。
一つ一つを組み込み、積み上げて100%を目指します。
97%からの1%と、90%程度以下からの1%では…ネ?
トリ・グリセリドを残す粗末なBDF(あえて差別化します)には有意差を感じ取る事は困難です。
温度・時間・攪拌器等のパラメータの造詣を尽くした上の課題です。
つまり、有意差を感じ取れない市場のBDF装置のほとんどは反応槽又は、時間・温度等のパラメータがダメなんです。
トリ・グリセリドが残存するBDFはジ・モノ・グリセリドの量を軽減する事により、幾ばくかの症状改善は出来ると思いますが…所詮マヤカシの技法でしょう。
トリ・グリセリドをFAME規格にギリギリ近傍へ追い込み、ジ・モノ・グリセリドの除去を試みる手法には…正直、落胆を禁じえません。
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前述を踏まえて
イオン交換樹脂について
前処理にイオン交換樹脂を使用する場合、メタノールをイオン交換樹脂に浸潤させる事。(溶出する酸基物の同時?又は事前洗浄は…必用です)
尚且つ、遊離脂肪酸のみをME化する事。
スルフォン化イオン交換樹脂の場合、温度を常温以下にコントロールしないと、トリ・グリセリドまでも反応に参加するようです。(メタノールの消耗が激しいので再生頻度が高くなります)
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解決策は何か?
液温を低温にコントロールする事も考えられますが、いささかエネルギーが…。
そこで弱酸イオン交換樹脂は如何でしょう?
検証サンプルの入手に難儀していますが…。
弱酸系には2種類あるようです。
強い方を…ね?用いれば常温域での選択性ME化が可能では?
プロセス中の処理する液温により、弱い方を選択可能な場合も…。
気になる点は…?
MEの溶剤性もさることながら…。
廃食油の抱える様々な異物…。
樹脂再生手法や異物の事前の除去を可能にするプロセス案も2、3あります。
採用される方にお伝えしましょう。