2016年07月03日

FAME精製のコツpart2 16-07-03

廃油を処理する上で、前処理は欠かせません。
狭雑物が多過ぎるものは…向きません。
ある程度までは、フィルター処理などで除去可能です。

比重が廃油より重い固形物は遠心分離機でも可能です。
私が行ったのは、流しの三角コーナーのフィルター用不織布を利用し、第一段階の濾過です。
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私が次に行ったのは脱水です。
55℃〜60℃に加温して、真空蒸散。
予算の都合で、冷却分離がイマイチに…。
チラーユニットと高効率な熱交換器が欲しかったですね…。
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脱水後に第二の濾過を行います。

第二の濾過はバッグフィルター(袋タイプ)で行います。
小麦粉狭雑物が多いと、2段目のフィルターは直ぐに詰まります。
目の細かさは10μmを用いました。
細かな固形物は静電浄油器で徹底的に行う事も可能です。

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反応槽に関して。
反応槽のプアさは、AV値が1未満とか…新油でないと思ったような結果が得られません。

攪拌フィンの技術者と会話しましたが…物足りなさをを感じました。
150Lのほどの容量で反応槽を造るなら、最低2段、槽径対攪拌翼径の比は教科書どおりで構わないと思います。
S社における貧弱さは…AV1未満でも10%残油残留炭素分の規格が満足できるかどうか怪しいものです。

反応槽の邪魔板はあったほうが良い。
モーターは…
攪拌フィンの技術者は0.2kWで良いとしましたが…0.4kWでも教科書どおりの回転数300rpm程度の確保が難しかった。
邪魔板をきちんとした上で、余裕を見て1kWは欲しい処です。
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反応条件は、諸説在ります。
それで、ある程度の結果が伴っていれば、良いでしょう。
10%残油残留炭素分の規格が満足出来ないときは、追加の反応を行う事で解決できそうです。

私が行ったのは、廃グリセリンと石鹸分を除去してからの追加反応。
僅かなメタノールと触媒で蒸留並みの値まで下げる事が出来ました。


 





posted by sasap- at 21:24| Comment(0) | TrackBack(0) | BDF製造法上級編
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