2016年02月06日

最近のキーワードから16-02-06

「EGRクーラー詰まったらどうなる」がありました。

先ずは、EGRを用いる理由について、考えましょう。

ディーゼル車の場合、NOxを減らす為と云えると思います。
EGRを用いる事により、エンジンシリンダ内部の酸素量を減らす事が出来ます。
又、比熱の高いCO2が増える事により、燃焼ガス温度が抑制されるでしょう。
結果、NOxの排出量が低減されます。

高温の排出ガスを冷やして密度を高め、吸気側に混ぜて使用するため、EGRクーラーは存在します。
密度を高める事により大量にEGRを利用できます。
更に吸気温度を下げる事により、NOx発生率を低減する事が可能になると考えます。
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詰まったらどうなるか?
詰まる前に、EGRクーラーの内部に煤が溜り、熱交換が出来にくくなります。
結果、熱い排気ガスが吸気に混じり、吸気温度の上昇など、設計と違う状況が発生して、NOxの発生やPMの発生が懸念されます。
又、詰まる事により、全く排気ガスが利用されないので、NOxが増える傾向にあるでしょう。
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問題は、詰まるという異常を検知し、運転手に警告するシステムや、対策するシステムが搭載されているかどうか?
この辺は、時代の流れと、車両の値段などで、分かれてくると思います。
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もう一つは、EGRクーラーの熱交換の熱負荷を解決する為、冷却水系の放熱部分が強化されている事。
熱交換がEGRクーラー部分で出来ない分、オーバークールになる可能性が…。
補足制御で、対応出来ていれば良いのですが…。
二代目ロシナンテ号は、出来ていない気がします。


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