昔は先輩から、エンジンオイルは走行距離に関係なく、1ヶ月に一度は交換するよう教えられたもんだ。
今では、誰も教えなくなった…ETC.
PTO(Power Take-off)付きのいわゆる走行以外のお仕事をする車のエンジンは走行以外でも高回転で回ります。
使用状況に合わせて、エンジンオイルやエレメントの交換は、早めに行うよう管理しなくてはいけません。
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排ガス規制の中、EGR(Exhaust Gas Recirculation=排気ガス再循環)の利用が多くなり、エンジンオイルへの負荷は大きくなってきています。
エンジンオイル規格(DH規格)に観るミネラル成分が昔に比べて制限されてきています。
このミネラル成分は不純物としてではなく、様々な添加剤の成分として存在しています。
その中で、SOF(Soluble Organic Fraction=可溶性有機成分)やSOOT(煤≒PM)などを溶かし込み、分散させ、尚且つ潤滑油としての性能を維持しなくてはなりません。
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ディーゼルエンジンは、(ガソリンエンジンに比べ)質実剛健でチョットやソットで壊れない。
こんなイメージが定着しています。
商用車のディーゼルでは100万km以上保つものもあったとか。
でも、それはエンジンオイル交換などの管理を適切に行った場合にのみ言えること。今では、様々な補機やセンサーが増え、デリケートになってきています。
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PTO付きの車の例を挙げて見ましょう。
パッカー車(ゴミ収集車)
ミキサー車
バキュームカー
ユニック(クレーン付き)車
保冷車
街でよく見かけるのはこんな所でしょうか。
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車メーカーが推奨する一般の商用車向けのオイル交換頻度よりドレぐらい早い交換が必要かは、PTOの使用頻度や、エンジンアイドリングの多さ(保冷車は庫内を冷やす、冷えた状況を保つ為12時間以上エンジンを停めないなど)により決めます。
長寿命を願いながら、エンジンオイル交換費用をケチル…。
BDFを使用する以前に、この辺に問題がありそうです。
軽油でも故障しやすいでしょうね…
