洗濯しながら書いています。
業界関係者さんから1万km走ってエンジンオイルに混入したBDF量は5%という数字を戴きました。
DPF搭載車両であると仮定した上で以下の所感を述べてみます。
5%という数字ですが、例えば、エンジンオイル量がMAX4.5L(エレメント交換の際のオイル使用量)と仮定しましょう。
車に付いて来る取扱説明書に記載されています。
4.5L=4500CC、これの5%は…4500×0.05=225(CC)
一般的な宅配用牛乳瓶より1割強多い位。
レベルゲージで変化量を確認出来る量と思います。
5%位ではエンジンオイルの潤滑性が失われるとは云い難いでしょう。
DPFの再生回数などが関与しますので、都会(又は⇔地方)を走る運搬車両の一例データと捉えます。
DPFの再生回数は使用条件により、大きく異なります。
送迎バスのようにアイドリングの長い車、PTOシステム使用頻度の高い車、低速走行が主な車など、再生回数は増えて来るでしょう。
当然、、燃料の混入量はそれに比例して増してきます。
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初期型から近年に掛けて、ポスト噴射(又はレイポスト噴射)によるエンジンオイルに混入する燃料の量は減少する傾向に在ります。
エンジンを焼き付かせたBDFユーザーの弁に、
エンジンオイルの量が増えて、(その結果)焼き付いた。
があります。
エンジンオイルの性能が阻害されるほど多く燃料が混入する原因は、噴射ノズルの目詰まり気味による、燃料のションベンタレ現象がその殆どでしょう。
噴射ノズルの孔径はマルチ化と高圧噴射化でドンドン小さくなって来ています。
それを精度良く、比較的安く?大量に加工する技術は、さすが日本と賞賛に値するものです。
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噴射ノズルを目詰まりさせるものは何か?
長年軽油のみで使用していても、時折発生するこの目詰まり。
BDFの場合、残留するグリセリド類(規格検査項目)に新たにグリセリド重合物を原因に加えたいと思います。
燃料の質が問われてきます。
高品質(≒高反応率)BDFでなければ、使用は差し控えたほうが良いでしょう。
メンテナンスとしては、定期的な噴射ノズルの目詰まり検査、ノズル洗浄又は、ノズル交換があります。
2014年06月21日
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